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横浜・東日本銀が経営統合 地銀首位グループに

2014-11-04 08:58:33 | Weblog
横浜・東日本銀が経営統合 地銀首位グループに 2014年11月4日 日経
  地銀・第二地銀同士の経営統合と言っても、横浜銀行と言えば預金量11兆4849億円・総資産13兆8320億円の地銀2位(トップはふくおかFGですが、こちらは熊本ファミリー銀行や長崎の親和銀行を傘下に入れたことによる影響。事実上のトップ行です)。
 一方の東日本銀行は預金量は1兆7184億円・総資産1兆9607億円と正に桁が1つ違いますし、
 そもそも東日本銀行のルーツは元々は茨城県で、当初茨城県内に展開していてその後市場規模の大きい東京に集中出店(現時点では東京都45店(うち23区内に38店舗)に対して元々の拠点の茨城県内は13店舗しかありません)するなど現在では1都5県に広域展開する、表現は不適切かもしれませんが根なし草状態の元相互銀行。
 誰が見ても横浜銀行主導による経営統合でしかありませんが、首都圏の大手地銀ばかりか都銀も含めてどこもが東日本銀行(の23区内38店舗)を狙っていたでしょうし、横浜銀行からみれば23区内の拠点を手に入れることで東京市場を一気に手に入れる算段でしょうね。

 地方銀行の再編と言えば、横浜銀行・千葉銀行・常陽銀行といった大手地方銀行同士を一緒にして都銀に対抗する勢力を作ったら面白い存在になるという首都圏銀行構想も昔から語り継がれていたのですが、地銀上位行は県のリーディングバンクであるケースがほとんどのため、この手の話はどこが主導権を取るかでもめがち。
 そして事実上の地銀トップ行の横浜銀行が首都圏に多くの拠点を持つ東日本銀行を傘下に抑えてリードを広げた。
 同じく首都圏を地盤にする上位行の千葉銀行や常陽銀行としては気分的にも落ち着かないでしょうし、とりわけ千葉・茨城そして東京・神奈川を地盤にした第二・第三の再編が見られるのか注目を集めることになりそうです。