ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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年収1075万円以上の専門職対象 労働時間規制外す 厚労省案、過労防止を条件に

2015-01-08 10:05:37 | Weblog
年収1075万円以上の専門職対象 労働時間規制外す 厚労省案、過労防止を条件に 2015年1月8日 日経有料記事
 


 ホワイトカラー・エグゼンプションについては、年収1000万円以上…で議論が進められていたものの、何故年収のボーダーラインが1075万円以上になったんだろう? と思ったら課長級技術職の民間給与で上位25%の水準がこのラインなんですね。
 ただ、金融ディーラーやアナリストのような専門職種でも(米国のように)分析という本業だけやっていれば済むわけではなく、対外的に発表する資料作りや、周囲が時間外労働に追われていれば多少なりとも関連する仕事を無視してドライに帰社することなどできるはずもなく、また金額のライン一つとっても当然ながら首都東京が基準になっているわけで地方都市では、同じ課長級技術職の民間給与の上位25%のボーダーラインは当然ながら低くなり、地方からはもっとボーダーラインを引き下げろという声が強くなることが予想される
以上、労働者派遣法のように数年おきに某大な法改正(という名の働き手にとっては法改悪)がなされないように注視する必要があるように思います。

 個人的には、ストックオプション等で自社株を与えられるような、ある意味会社と運命共同体クラスの方でないと、いくら過労防止対策を講じたところで、仕事量をセーブすることは難しいのではないかと思うのですが、さてこの議論 どう進むでしょうか…。