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交渉難航、戦略練り直しも 日本郵政の野村不動産ホールディングス買収

2017-06-19 08:18:32 | Weblog
日本郵政の野村不動産HD買収白紙に 株価高騰が影響 2017年6月17日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/articles/ASK6K32FFK6KULFA004.html?iref=comtop_list_biz_n01
 日本郵政グループによる野村不動産ホールディングス(HD)の買収に向けた交渉が、白紙になる見込みとなった。買収検討が明らかになってから野村不動産の株価が高騰したこともあり、買収価格などの条件面で折り合えなかったとみられる。
 日本郵政は5月、買収に向けて野村側の資産査定を開始した。しかし、日本郵政幹部は取材に対し「野村不動産の株価が高止まりし、買収しても高値づかみになる可能性があった。買収交渉に逆風になっていた」と明らかにした。野村のノウハウで不動産事業を強化する戦略だったが、見直しを迫られることになる。
 日本郵政は5月に発表した今年3月期の決算で、2015年に買収した豪州物流大手トールの業績不振により4003億円の減損損失を出し、純損益が民営化後初の赤字に転落した。ただ、長門正貢社長は記者会見で「前向きにやるべき案件があれば、減損の直後だが(買収は)全く関係ない。4千億円の減損を生かして決断したい」と話すなど、強い意欲を見せていた。
 日本郵政は、オフィスビルやマンションの開発経験が豊富な野村不動産の買収で、子会社の日本郵便が全国の一等地に持つ郵便局の再開発を加速させることを狙った。郵便事業は人口減や手紙離れで将来の成長が見通しにくく、不動産事業を新たな収益の柱に育てる考えだった。一方、社内には、巨額損失への批判を受けたこともあり、買収に慎重な声も出ていたという。

交渉難航、戦略練り直しも 日本郵政の野村不動産ホールディングス買収 2017年6月17日 産経夕刊
 日本郵政による野村不動産ホールディングス(HD)の買収交渉が難航していることが17日、わかった。野村不HDの筆頭株主である証券最大手の野村ホールディングスとの間で、買収価格などの面で隔たりが大きいという。不動産事業を強化して収益の柱の一つに育てる戦略について、練り直しを迫られそうだ。
 インターネットの普及で手紙やはがきなど郵便物の取扱量が減少している一方、日銀が導入したマイナス金利政策の影響で国債の運用環境が悪化し、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の業績もさえない。新たな成長事業の育成が急務となっており、野村不HDの買収交渉に乗り出していた。
 一方、買収した豪物流会社トール・ホールディングスの経営不振で平成29年3月期決算で巨額損失を計上。M&A(企業の合併・買収)に関して、慎重な検討を求める声が投資家や与党議員から上がっていた。


 日本郵政による野村不動産HDの買収話ですが、リーク後に野村不動産株が急騰してしまったことや買収価格で隔たりが大きいことで交渉は難航。一部には白紙説もでているようですね。
 そもそも本気で買収する気があるのならばTOB予定価格を事前に決めた上で市場に発表すべきだった(金額面で大詰めに載せるまでは検討中でお茶を濁す方が普通でしょう)でしょうし、野村不動産の社員から見れば日本郵政の子会社になれば、これまで自由な気質だった社風が日本郵政の堅苦しい体質に変貌する可能性もあり、優秀な人材程逃げ出してしまうリスクもあっただけに、単に一等地の再開発目的だけならば業務提携で十分効果が得られたのではないかと思うのですが、これでは振り回される方もたまりませんし、この報道を受けて今週の野村不動産株もどう推移するか。
 M&A話がお流れになることはままあることとはいえ、巻き込まれる方もこれではたまらないでしょうね。

福岡 中間市長選は福田健次氏 初当選

2017-06-19 07:55:22 | Weblog
元タレントの福田氏が初当選 2017年6月19日 共同
http://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-517259.html
 前市長の死去に伴う福岡県中間市長選は18日投開票され、元タレントの福田健次氏(56)が、元市議の佐々木晴一氏(58)▽元市議の田口善大氏(29)を破り初当選した。投票率は56.03%だった。

★福岡県中間市 市長選挙結果
当 8574票 福田健次 無新
  5706票 佐々木晴一 無新
  4985票 田口善大 無新

 福岡県中間市は県北部の北九州市に隣接する人口4.1万人程の市で、市長選は2005年7月から2017年5月まで11年9か月市長を務めていた松下俊男氏の在任中の死去に伴い前市議で58歳の佐々木晴一氏、ローカルタレント(アクション俳優出身らしいです)で58歳の福田健次氏、元市議で29歳の田口善大氏の3新人による争いとなりましたが、
 恩人に中間市出身者が多く恩返しの意味で出馬を決意したと語っていた福田健次氏が8574票を獲得して
「中間市の財政は厳しく人口も減少している。単独の行政運営では将来に期待を持てない」と北九州市との合併を求める「合併協議会設置請求書」を中間市に提出した過去があり5706票を獲得した佐々木晴一氏
 4985票を獲得した田口善大氏 を退けて新人同士の争いを制しました。
 前市長の在任中の死去で後継者候補は準備が十分ではなかった面もあるのかもしれませんが、正直福田氏のそれもライバルを引き離しての当選は驚いたというのが余所者からみた正直な印象でしょうか…。
 まずは最初の1期4年でどのような政策を打ち出し実績を出してくれるのか。異色の経歴の方が市長に就任することで市民以外からもいろんな意味で注目を集めることになるのではないかと思います。

奈良 大和郡山市長選 上田清氏が5選

2017-06-19 07:54:26 | Weblog
奈良 大和郡山市長選 上田清氏が5選 2017年6月19日 共同
http://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-517283.html
 大和郡山市長(奈良県)上田清氏(65)が5選。元市議の北門勇気氏(36)▽元大手印刷会社役員の栂野行男氏(71)を破る。投票率は43.19%。

★奈良県大和郡山市 市長選挙結果
当 17096票 上田清 無現
  7931票 北門勇気 無新
  6095票 栂野行男 無新

 奈良県大和郡山市は、県北部に位置する人口8.6万人程の市で、市長選は2001年7月から4期16年現職を務めて5期目を目指す65歳の上田清氏に会社役員で36歳の北門勇気氏、会社経営で71歳の栂野行男氏の2新人が挑みましたが、
 赤字体質だった市財政の健全化に取り組んだ実績をアピールした上田清氏が17096票を獲得して
 「市民ファースト」を掲げ、36歳という若さを生かした行動力をアピールして7931票を獲得した北門勇気氏
「子育て環境・高齢者福祉環境日本一」を掲げて6095票を獲得した栂野行男氏 の2新人を危なげなく退けて5選を決めています。

神奈川 三浦市長選 吉田英男氏が4選

2017-06-19 07:46:46 | Weblog
神奈川 三浦市長選 吉田英男氏が4選 2017年6月19日 共同
http://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-517284.html
 三浦市長(神奈川県)吉田英男氏(61)が4選。画廊喫茶経営の飯田俊行氏(68)を破る。投票率は38.90%。

★神奈川県三浦市 市長選挙結果
当 8571票 吉田英男 無現
  6262票 飯田俊行 無新

 神奈川県三浦市は、三浦半島最南端の人口4.4万人程の市で、市長選は2005年6月から3期12年現職を務めて4期目を目指す61歳で自公が推薦する吉田英男氏に、喫茶店経営で68歳の飯田俊行氏が挑む12年ぶりの選挙戦となりましたが、
 3期12年、市内の現状をつぶさに見聞きし、市政運営に取り組んできた自負がある。依然として厳しい状況下にある市財政は自主財源の確保に努め、国・県の補助金交付やふるさと納税を積極活用。産業衰退や人口減少に影響される街の閉塞感を打破すべく始まったトライアルステイ(お試し居住)事業や県の「新たな観光の核づくり」事業なども進行していることから、「まだ道半ば。次のステージに向けて頑張りたい」と語った吉田英男氏が8571票を獲得して
 「12年の間で大きな課題が解決していない。市民は気付いている」市長・副市長の報酬50%削減を皮きりにした財政再建。削減分を小児医療費助成制度の義務教育終了時(中学3年)まで引き上げ、食材価格高騰を理由に今年4月、18年ぶりの値上げとなった学校給食費などに充てたいと訴えると共に子育て世代の移住定住促進には、「学童指導員の待遇改善や現在休診している三浦市立病院の産科の再開が必要」などと財政改革を掲げて6262票を獲得した飯田俊行氏を退けて4選を決めました。
 ん…。12年ぶりの選挙戦で大きな公約の争点もない中、現職と挑戦者の知名度の差や現職が自公の推薦を受けていることを考慮するともっと差が開いてもおかしくないと思っていたのですが、予想よりも迫られた印象が…。
 市民の中にも現職を信認しない方が一定数いるということなのでしょうし、吉田氏は4選を決めたとはいえ次の4年間でどれだけの実績を挙げられるか厳しく問われることになりそうですね。

千葉 船橋市長選 松戸氏が再選 投票率は過去最低28・10%

2017-06-19 07:44:11 | Weblog
千葉【船橋市長選】松戸氏が再選 投票率は過去最低28・10% 2017年6月19日 千葉日報
https://www.chibanippo.co.jp/news/politics/416690
 任期満了に伴う船橋市長選は18日、投開票され、現職の松戸徹氏(62)=1期、自民、民進、公明推薦=が、いずれも新人で、前県議の西尾憲一氏(66)、日本画家の薮内好氏(69)=共産推薦、元市議の門田正則氏(70)を破り、再選を果たした。

★千葉県船橋市 市長選挙結果
当 86712票 松戸徹 無現
  37261票 西尾憲一 無新
  10129票 藪内好 無新
  6811票 門田正則 無新

千葉県船橋市は、県の北西部に位置する人口63万人程の中核市で、市長選は1期4年現職を務めて再選を目指す自民・民進・公明が推薦する62歳の松戸徹氏に、元市議で70歳の門田正則氏、元県議で62歳の西尾憲一氏、日本画家で共産が推薦する69歳の薮内好氏が挑みましたが。
 1期4年の実績をアピールすると共に「引き続き全力注ぐ」と語った松戸徹氏が86712票を獲得して
 「地域資源生かし活性化」すると訴え37261票を獲得した西尾憲一氏
 「教育を全国最高水準に」と訴え10129票を獲得した薮内好氏
 「人件費削減し子育てに」と訴え6811票を獲得した門田正則氏 の3新人を危なげなく退けて再選を決めています。