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「手つかずと食べ残し、違う」船場吉兆の湯木社長

2008-05-08 19:15:15 | Weblog
「手つかずと食べ残し、違う」船場吉兆の湯木社長 2008年05月08日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0508/OSK200805070092.html
 本店だけでなく、博多店などすべての料亭で食べ残しの使い回しが明らかになった船場吉兆(大阪市)。「ほかにはない」の説明から一転、社長は「手つかずの料理は食べ残しとは違う」と強弁した。高級料亭の不祥事はどこまで広がるのか。
 「前社長の『もったいない』という指導の流れが今回のことにつながり、悔やまれてなりません」
 湯木佐知子社長(71)は7日夜、大阪市の本店前で、まず2日に発覚した本店での使い回しについて頭を下げた。報道陣が「佐知子社長は使い回しを知らなかったのか」「なぜ公表を控えたのか」と質問すると、「下げた料理は私の認知する領域ではない」「営業を再開し、こういうことのないようにするのが大事だとの一念で、発表すべきだとは思わなかった」などと答えた。
 博多店での使い回しが明らかになったのは、約30分の会見が終わり、佐知子社長が店内に入った直後。代理人弁護士が「博多店では使い回しがないと言っていたが、一部あったことが判明した」と切り出した。
 報道陣の要求を受け、佐知子社長は数分後に再び現れた。「ほかの店で使い回しはないのか」との質問に、「ないと思う」と答え、「手つかずの料理を食べ残しと表現するのはニュアンスが違うと思う」と釈明した。
 その約1時間後、福岡市の博多店で河合元子店長と前村政紀料理長が記者会見をした。前村料理長が心斎橋店(大阪市)で勤務していた当時、刺し身の添え物を使い回していたと述べ、さらに河合店長が天神店(福岡市)でもあったと説明した。前村料理長は「雲の上の人のような前社長が言うことがすべて。洗脳状態だった」と、使い回しに異議を唱えられなかった雰囲気を強調した。
 博多店の会見後、船場吉兆の代理人弁護士は朝日新聞の取材に対し、「全店舗の全従業員から今後聞き取りをする」と述べた。



 先程の船場吉兆の博多店の使い回しの問題ですが、実は先日7日の午前中に約30分の本店の分の謝罪会見が終わり、社長が店内に入った直後に代理人弁護士からこのことを切り出されて、今度は報道陣の要求を受けて、再び社長が会見の場に駆り出されるという社内の連絡不備があったことがわかりました。
 先の記事では、『本店の使い回しが発覚した今月2日、博多店は本店に対し、「使い回しはしていない」と説明。3日に立ち入り調査に入った福岡市の保健所に対しても同様の説明をしていた。しかしその直後に博多店側が本店に使い回しがあったことを明らかにしたといい、7日に保健所に対し、報告を訂正した。』とあったので、当然社長には会見の前日にまで報告済みだと思ったのですが、もし前者が事実ならば、会社の非常事態が社長に伝わっていないという、別の意味での危機管理の初歩が成り立っていないことになり、これはこれで非常に問題だと思います。
 また、博多店の前村料理長の『雲の上の人のような前社長が言うことがすべて。洗脳状態だった』という言い分ですが、船場吉兆の料理長クラスの料理人ならば、別に社長とケンカしたところで、歓迎して迎えてくれる転職先くらいいくらでもあるはず。町の食堂じゃあるまいし、これだけの料亭クラスで、料理人が社長にモノ申せないと言う雰囲気があることの方が余程問題ではないでしょうか。
 社長兼おかみの『手つかずの料理を食べ残しと表現するのはニュアンスが違うと思う』発言といい、前村料理長の『雲の上の人のような前社長が言うことがすべて。洗脳状態だった』発言といい、どうも世間の感覚との根本的なズレを感じます。


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