高知で硫化水素自殺 女子中学生1人死亡 90人が病院搬送か 2008年4月24日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080424/crm0804240108001-n1.htm
23日午後7時50分ごろ、高知県香南市香我美町徳王子の市営住宅「ハピネスかがみ」(5階建て)の付近住民から「異臭がする」と110番通報があった。防護服を装着した県警機動隊員が駆けつけたところ、3階の1室で14歳の中学生とみられる少女が倒れていたが、間もなく死亡が確認された。
また少女を助けようとした男性が現場で倒れ、一時意識不明となった。
異臭は周辺に拡大し、市営住宅の住民らが近くの香我美トレーニングセンターに避難したが、のどの痛みや体調不良を訴える住民が相次ぎ、高知市の愛宕病院など付近の5つの病院に約90人が搬送されたり、自力で病院へ向かうなどした。
このうち香南市内の野市中央病院には22人が搬送され、3人が入院した。
香南市消防本部によると、現場となった部屋には、トイレ用洗剤のボトルが落ちており、ドアに「ガス発生中」などと書かれた紙が貼られていたという。県警は硫化水素による自殺の可能性があるとみて詳しい状況を調べている。
県警や消防によると、同住宅は2棟あって80世帯が入居。5階建て建物が2棟隣接し、近くにトレーニング施設があるという。
現場は土佐くろしお鉄道香我美駅から北約2キロの、工場などが立ち並ぶ地域の一角。
硫化水素自殺?ホテルで男性客死亡、従業員9人搬送…滋賀 2008年4月24日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080424-OYT1T00411.htm
24日午前11時5分ごろ、滋賀県湖南市岩根中央のビジネスホテル「ホテルサンクレスト甲西」の従業員から「変なにおいがする」と119番通報があった。
甲賀広域行政組合消防本部の隊員が駆けつけたところ、7階の客室の浴室内で30歳ぐらいの男性宿泊客が倒れており、間もなく死亡した。ホテルの女性従業員9人が気分不良を訴え、病院に搬送されたが、全員軽症という。
同本部によると、浴室内で洗浄剤などの容器が見つかり、ドアには硫化水素自殺をほのめかす文書が張られていた。当時、他の宿泊客はいなかったという。
現場はJR草津線三雲駅の北2キロの工業団地近く。
「苦しまずに死ねる」ネットに情報氾濫 相次ぐ硫化水素自殺 2008年4月4日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080403/crm0804032117043-n1.htm
複数の洗剤や入浴剤などを混ぜて有毒な硫化水素を発生させ、中毒死する自殺が相次いでいる。「苦しまずに死ねる」-。インターネット上にはこうした文言とともに具体的な方法が紹介され、今年に入ってからだけでも、10人以上が自殺した。東京都内で自殺未遂をした男性も「ネットで自殺方法を調べた」と話しているという。有毒ガスが外部に漏れ出すなどして、家族や近隣住民らが巻き込まれるケースもあり、専門家は「危険な方法」と警鐘を鳴らしている。
■激しい頭痛
「硫黄みたいなにおい。何かしら?」
2月18日朝、東京都渋谷区の3階建てアパート。3階に住むアパート所有者の女性は激しい頭痛で目が覚め、異臭に気付いた。のどに走る痛み。異臭は下の階から漂ってきていた。
応答のない1階の鍵を開け、警察官らと部屋に入った。「濃密な異臭がもわっと飛び出してきた」。居間では男性(27)がソファで倒れ、床に複数の鍋が置かれていた。洗剤などの容器も散乱していた。有毒ガスだと確信したとき、隣の警察官が叫んだ。「すぐに出てください」
警視庁渋谷署によると、男性は硫化水素を発生させて自殺を図っていた。女性は3階に駆け上がり、異臭に泣き声を上げる生後4カ月の長男と、1歳の長女を連れて逃げ出した。3人は軽症だったが、女性は「生まれてきたばかりの子供を巻き込み、小さな肺に有毒ガスを吸わせた」と憤る。
約2週間後、一命を取り留めた男性が謝罪に訪れ、自殺未遂の様子を説明したという。
「確実に死ねるようきっちりと洗剤を計量し、バスルームで調合した。方法はインターネットで調べた」
■練炭より確実
硫化水素は卵の腐ったような刺激臭を発する有毒ガス。頭痛や吐き気、呼吸困難などの症状が表れる。高濃度の場合には数呼吸で失神、即死する。
あるホームページではこうした硫化水素の毒性を紹介し、「練炭自殺より、苦しまずに確実に死ねる」と宣伝。さらに、部屋の通気口などを粘着テープでふさいだり、「ガス発生中。入るな」の張り紙をしたりするなどの具体的な手順も記載している。
インターネットの有害情報を監視する民間団体には今年2月14、15日、「硫化水素を使った自殺に関する書き込みがある」という情報提供が2件相次いだ。この時期から自殺が急増していることなどから、団体関係者は「2月ごろからネット上で書き込みが増え、情報が広まった可能性もある」と話している。
昭和大薬学部の吉田武美教授(毒物学)は「一般に流通する商品で硫化水素は発生させられるが、極めて危険な行為。高濃度になると、嗅覚(きゅうかく)がまひしてしまうため、家族らを巻き込む2次被害の恐れがある」と警告する。
■メーカー困惑
実際、渋谷区の自殺未遂のケースのように、巻き添えの被害が後を絶たない。
神戸市北区の男性会社員(64)方の浴室では3月27日、アルバイトの二男(27)が「有毒ガス発生。開けるな」と張り紙をして自殺したが、会社員が意識不明の重体となったほか、妻や長男も有毒ガスを吸い込んで治療を受けた。昨年7月に神奈川県秦野市で男子大学生が自殺したケースでは、家族2人が巻き添えで死亡しただけでなく、救急隊員や警察官も目などの痛みを訴えた。
インターネット上で、硫化水素の原料として名指しされている洗剤の製造元は「自殺の道具に使われ、非常に困惑している。商品に『これと混ぜたら危険』と表示すれば、逆に自殺を促す結果になる恐れもある」と話している。
死者にムチを打つような発言は気がひけるのですが、どうも最近は硫化水素を使って自殺する人の割合が相対的に増えているようです。
で、その背景としては、『苦しまずに死ねる』とネット上の書き込みが放置されていて、実際にその方法が比較的簡単に検索できてしまうことが原因のようですが、(鉄道への飛び込み自殺や高いビルからの投身自殺程には、不特定多数の方に迷惑をかけるわけではないとはいえ)部屋内でやられた日には、先の高知の事件やビジネスホテルのように、周囲の方を巻き込んだり、しばらくその部屋を貸し出せなくなったりしますし、他人を巻き込むという意味では、実に迷惑千万な話ではないかと思います。
心のフォローなど、対人的な自殺防止の取組については、本題から離れてしまうため、ここではあえて触れませんが、人道上明らかに問題のあるネット上の書き込みについては、管理者に即刻書き込みを削除する命令を出せるようにする(管理者が片棒をかつぐような場合は、プロバイダー側にHP削除の権限を与える)、キャッシュも極力見れないようにするなど、何らかの対策は取れないものでしょうか…。
勿論、表現の自由は最大限に尊重されるべきだとは思いますし、本当はネットの弾圧などしない方が良いとは思うのですが、事は人の命がかかっているだけに、国会議員のお偉いさんにも、深夜アニメのエロ規制法案など作っている暇があったら、こちらの方の対策を最優先して欲しいものだと思います。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080424/crm0804240108001-n1.htm
23日午後7時50分ごろ、高知県香南市香我美町徳王子の市営住宅「ハピネスかがみ」(5階建て)の付近住民から「異臭がする」と110番通報があった。防護服を装着した県警機動隊員が駆けつけたところ、3階の1室で14歳の中学生とみられる少女が倒れていたが、間もなく死亡が確認された。
また少女を助けようとした男性が現場で倒れ、一時意識不明となった。
異臭は周辺に拡大し、市営住宅の住民らが近くの香我美トレーニングセンターに避難したが、のどの痛みや体調不良を訴える住民が相次ぎ、高知市の愛宕病院など付近の5つの病院に約90人が搬送されたり、自力で病院へ向かうなどした。
このうち香南市内の野市中央病院には22人が搬送され、3人が入院した。
香南市消防本部によると、現場となった部屋には、トイレ用洗剤のボトルが落ちており、ドアに「ガス発生中」などと書かれた紙が貼られていたという。県警は硫化水素による自殺の可能性があるとみて詳しい状況を調べている。
県警や消防によると、同住宅は2棟あって80世帯が入居。5階建て建物が2棟隣接し、近くにトレーニング施設があるという。
現場は土佐くろしお鉄道香我美駅から北約2キロの、工場などが立ち並ぶ地域の一角。
硫化水素自殺?ホテルで男性客死亡、従業員9人搬送…滋賀 2008年4月24日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080424-OYT1T00411.htm
24日午前11時5分ごろ、滋賀県湖南市岩根中央のビジネスホテル「ホテルサンクレスト甲西」の従業員から「変なにおいがする」と119番通報があった。
甲賀広域行政組合消防本部の隊員が駆けつけたところ、7階の客室の浴室内で30歳ぐらいの男性宿泊客が倒れており、間もなく死亡した。ホテルの女性従業員9人が気分不良を訴え、病院に搬送されたが、全員軽症という。
同本部によると、浴室内で洗浄剤などの容器が見つかり、ドアには硫化水素自殺をほのめかす文書が張られていた。当時、他の宿泊客はいなかったという。
現場はJR草津線三雲駅の北2キロの工業団地近く。
「苦しまずに死ねる」ネットに情報氾濫 相次ぐ硫化水素自殺 2008年4月4日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080403/crm0804032117043-n1.htm
複数の洗剤や入浴剤などを混ぜて有毒な硫化水素を発生させ、中毒死する自殺が相次いでいる。「苦しまずに死ねる」-。インターネット上にはこうした文言とともに具体的な方法が紹介され、今年に入ってからだけでも、10人以上が自殺した。東京都内で自殺未遂をした男性も「ネットで自殺方法を調べた」と話しているという。有毒ガスが外部に漏れ出すなどして、家族や近隣住民らが巻き込まれるケースもあり、専門家は「危険な方法」と警鐘を鳴らしている。
■激しい頭痛
「硫黄みたいなにおい。何かしら?」
2月18日朝、東京都渋谷区の3階建てアパート。3階に住むアパート所有者の女性は激しい頭痛で目が覚め、異臭に気付いた。のどに走る痛み。異臭は下の階から漂ってきていた。
応答のない1階の鍵を開け、警察官らと部屋に入った。「濃密な異臭がもわっと飛び出してきた」。居間では男性(27)がソファで倒れ、床に複数の鍋が置かれていた。洗剤などの容器も散乱していた。有毒ガスだと確信したとき、隣の警察官が叫んだ。「すぐに出てください」
警視庁渋谷署によると、男性は硫化水素を発生させて自殺を図っていた。女性は3階に駆け上がり、異臭に泣き声を上げる生後4カ月の長男と、1歳の長女を連れて逃げ出した。3人は軽症だったが、女性は「生まれてきたばかりの子供を巻き込み、小さな肺に有毒ガスを吸わせた」と憤る。
約2週間後、一命を取り留めた男性が謝罪に訪れ、自殺未遂の様子を説明したという。
「確実に死ねるようきっちりと洗剤を計量し、バスルームで調合した。方法はインターネットで調べた」
■練炭より確実
硫化水素は卵の腐ったような刺激臭を発する有毒ガス。頭痛や吐き気、呼吸困難などの症状が表れる。高濃度の場合には数呼吸で失神、即死する。
あるホームページではこうした硫化水素の毒性を紹介し、「練炭自殺より、苦しまずに確実に死ねる」と宣伝。さらに、部屋の通気口などを粘着テープでふさいだり、「ガス発生中。入るな」の張り紙をしたりするなどの具体的な手順も記載している。
インターネットの有害情報を監視する民間団体には今年2月14、15日、「硫化水素を使った自殺に関する書き込みがある」という情報提供が2件相次いだ。この時期から自殺が急増していることなどから、団体関係者は「2月ごろからネット上で書き込みが増え、情報が広まった可能性もある」と話している。
昭和大薬学部の吉田武美教授(毒物学)は「一般に流通する商品で硫化水素は発生させられるが、極めて危険な行為。高濃度になると、嗅覚(きゅうかく)がまひしてしまうため、家族らを巻き込む2次被害の恐れがある」と警告する。
■メーカー困惑
実際、渋谷区の自殺未遂のケースのように、巻き添えの被害が後を絶たない。
神戸市北区の男性会社員(64)方の浴室では3月27日、アルバイトの二男(27)が「有毒ガス発生。開けるな」と張り紙をして自殺したが、会社員が意識不明の重体となったほか、妻や長男も有毒ガスを吸い込んで治療を受けた。昨年7月に神奈川県秦野市で男子大学生が自殺したケースでは、家族2人が巻き添えで死亡しただけでなく、救急隊員や警察官も目などの痛みを訴えた。
インターネット上で、硫化水素の原料として名指しされている洗剤の製造元は「自殺の道具に使われ、非常に困惑している。商品に『これと混ぜたら危険』と表示すれば、逆に自殺を促す結果になる恐れもある」と話している。
死者にムチを打つような発言は気がひけるのですが、どうも最近は硫化水素を使って自殺する人の割合が相対的に増えているようです。
で、その背景としては、『苦しまずに死ねる』とネット上の書き込みが放置されていて、実際にその方法が比較的簡単に検索できてしまうことが原因のようですが、(鉄道への飛び込み自殺や高いビルからの投身自殺程には、不特定多数の方に迷惑をかけるわけではないとはいえ)部屋内でやられた日には、先の高知の事件やビジネスホテルのように、周囲の方を巻き込んだり、しばらくその部屋を貸し出せなくなったりしますし、他人を巻き込むという意味では、実に迷惑千万な話ではないかと思います。
心のフォローなど、対人的な自殺防止の取組については、本題から離れてしまうため、ここではあえて触れませんが、人道上明らかに問題のあるネット上の書き込みについては、管理者に即刻書き込みを削除する命令を出せるようにする(管理者が片棒をかつぐような場合は、プロバイダー側にHP削除の権限を与える)、キャッシュも極力見れないようにするなど、何らかの対策は取れないものでしょうか…。
勿論、表現の自由は最大限に尊重されるべきだとは思いますし、本当はネットの弾圧などしない方が良いとは思うのですが、事は人の命がかかっているだけに、国会議員のお偉いさんにも、深夜アニメのエロ規制法案など作っている暇があったら、こちらの方の対策を最優先して欲しいものだと思います。
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