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経営再建中なのに…銀行員給与、新生が1位

2010-08-15 15:11:08 | Weblog
経営再建中なのに…銀行員給与、新生が1位 2010年8月15日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100814-OYT1T00781.htm
 東京商工リサーチが発表した全国の銀行員の給与調査によると、3月末時点の行員1人あたりの平均年間給与は新生銀行が849万円でトップで、同行との経営統合が破談になったあおぞら銀行(801万円)が3位となった。
 公的資金の注入を受けている両行の業績低迷は、行員の厚遇が一因であることが浮き彫りになった。
 新生銀は2200億円の公的資金が残るが、2010年3月期決算の税引き後利益は2期連続で赤字となった。新生銀は、金融庁から6月30日に業務改善命令を受け、給与体系の見直しや、職員賞与の抑制策を盛り込んだ業務改善計画を提出した。あおぞら銀も再建が遅れ、1800億円の公的資金が返済できていない。
 行員給与の2位は、みずほコーポレート銀行(831万円)、4位は静岡銀行(792万円)、5位が三菱東京UFJ銀行(787万円)だった。
 調査は有価証券報告書などをもとに、全国109行を対象に実施。3月末の全体の平均年間給与は3年連続減の603万円で、07年3月末のピーク時から41万円ダウンした。

銀行マンの年収 トップ新生銀 3位あおぞら銀のデタラメ 2010年08月14日 ゲンダイネット
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/backnumber/n_bank__20100814_2/story/14gendainet000122118/
●外資系はやりたい放題でいいのか
 日本の銀行でもっとも給与が高いのは、三菱UFJやみずほ、三井住友の各メガバンクだと思ったら大間違いだ。
 新生銀行とあおぞら銀行、そして東京スター銀行がベスト10に入った。
 民間調査大手の東京商工リサーチが実施した「国内金融機関109行の平均年間給与」調査(2010年3月末)。それによると、一般行員の平均は603万9000円。大手行が739万5000円、地方銀行628万2000円、第二地銀539万7000円だった。
 トップ5行のうち4行が大手行で、うち3行が800万円超。ナント、新生銀行が849万円で最高、801万円のあおぞら銀行が3位、東京スター銀行もベスト10に入った。
 なぜこうなるのか。
「新生もあおぞらも外資系銀行という点がカギになります」
 経済ジャーナリストの小林佳樹氏はこう指摘する。外資系銀行は給与の考え方が国内銀行と大きく異なるからだ。
「新生銀行の八城前社長は自行の給与を決して高くないと語り、この水準の給与を出さなければ、行員が他行に流出してしまうと説明していました。よい人を採ろうとしたらトップクラスの銀行並みの給与を出さなければ来てくれない。それがヘッドハンティング市場の常識であり、再建中の新生銀行がメガバンクより高いのは当然と語っていました」
 あおぞら銀の経営も新生に近いものとされている。
 もっとも、新生銀とあおぞら銀の高額な給与を当然と受け止める銀行マンは少ないのではないか。業績悪化で、両行はこの秋に経営統合することを公表していたのに、破談となった。もっとも重要な約束を果たせもせず、高給を取ることが果たして許されるのか。しかも、両行合わせると公的資金注入など、これまでの国民負担は約12兆円に達する。
「金融庁は、新生銀、あおぞら銀の給与に強い関心を抱いています。みずほは今年の株主総会で1億円プレーヤーの役員を多数出したが、金融庁は役員報酬と一般行員の給与との格差を問題にし、適正かどうかをみずほにただした経緯があります」
 今後、金融庁が外資系銀行に目を光らせるのは間違いない。
【給与トップ10】
順位/銀行名/平均給与/平均年齢
1/新生銀行/849.1/38.7
2/みずほコーポレート銀行/831.7/37.8
3/あおぞら銀行/801.2/39.5
4/静岡銀行/792.8/40.0
5/三菱東京UFJ銀行/787.0/37.5
6/七十七銀行/760.1/39.5
7/スルガ銀行/749.7/40.2
8/東京スター銀行/740.2/40.5
9/三井住友銀行/733.6/33.8
10/千葉銀行/729.5/39.5
(※平均給与は単位=万円)



 ん…。銀行員と一言に言っても、支店の営業から渉外、はたまた投資銀行部門など職種も様々ですし、1人当たりの平均給与だけをもって単純比較することはできないと思いますが、天下の東京三菱UFJ銀行や地方銀行の中でも財務内容が良いと評判の静岡銀行よりも平均給与が高いと言われると、どうしても感情的には納得がいかないものを感じますし、業務に応じた報酬を用意する必要はあるとしても、もし銀行の生き残りにどうしても必要というのならば、余剰人員の削減あるいは適正な給与水準への引き下げは最低限必要でしょうね…。
 それにしても、新生銀行もあおぞら銀行も経営統合の話が決裂してからますます今後どう差別化して生き残っていくかが全く読めないのですが、ホント どうするつもりなんでしょうね…。
 そういう意味では、日本興業銀行が富士銀行や三和銀行と一緒になりみずほ銀行になったことは正解だったと思いますし、いつまで税金で面倒を見なければならないのか、再破綻するリスクはないのか、いろんな意味で心配になってきます。

 東京スター銀行に至っては明らかに払い過ぎです…(激呆
 地方の支店など、高金利で預金を集めるだけの名ばかりの拠点でしかなく、地方都市で融資しているという話は全くと言ってもいい程聞かないのですが、それで平均年齢もあまり変わらずかつ地銀上位行の中でも横浜銀行同様経営状態の良い千葉銀行よりも平均給料が高いなんて…(絶句
 この3行の職員の方は、自分達の銀行が税金を投入してもらった銀行だということをもう少し意識された方が良いのではないでしょうか。


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