日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

映画「朽ちた手押し車」

2014-05-24 | 趣味・遊び
昨日数寄屋橋へ見に行った映画
「朽ちた手押し車」監督 島宏 主演 三国連太郎
公式サイトはこちら

三國連太郎ファンにして、老人問題に関心のある者として必見の映画
とチェックしていた。

丸の内TOEIは初めての映画館
ネット予約は出来ないので早めに出かけた。



窓口で座席をチョイスするのに、
「ここは空いてません、通路側はここだけです」なんだかもどかしい。
座席は広いし、椅子の間隔も広くて快適
だが混み合うらしいと、マスク着用

まず三国連太郎の顔のアップ、丸顔になっているが
メイクに2時間かかった痕跡が分からない(上出来)
小水を所かまわずし、ご飯をいくらでも食べる・・ボケ老人(と言っていた)の役所



ご本人の同じ年頃は顔も身体も細くなり
背広姿が四角張っていたが、映画はまんまるな体型
ボケ老人の全てを受け入れる妻役は初井言栄、長男田村高廣
監督を含め主役の4人が鬼籍に入ってしまった。

解説によるとあまりにリアルすぎて、公開を躊躇し30年
関係者の境遇も変わる筈。

主題はボケ老人の困惑を抱えた家族・・ではなく
難病に罹った母親の処遇
老人介護問題から、安楽死問題へ進み最後はミステリアス

腰の据わらぬ次男(城直也/健在)のゴタゴタや
献身的な妻(長山藍子/健在)に目を見張る。

まだ家制度が崩れずに、介護が家族にまかされていた時代
それでも漁業は衰退し始め、人々にゆとりが無くなりかけていても
真面目に一生懸命支えあった、ある意味幸せな時代だったのだろう。

家を継ぎ、家をつなげて行く意識が浸透していた。
結果次男坊は東京に行くしかなかった。

きっとこの時代にはどこでも同じ問題があったのだろうし
家父長制殿崩壊の兆しも出ていたのだろう(意味?)

三国連太郎の演技に涙して終った。

周りを見ると「この席はダメ」と言われた場所はガラ~~ン
狭い位置に同じような年齢の人達が固まってみていた。
来ない人の為に席を取っとかないで、
鑑賞者にいい席を割り振ってもらいたい!!

映画の内容以外に腹立ちを憶える。

・・と外に出ると



歩道の隙間にカタバミのオキザリス・・でした。
コメント
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