日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

浅田次郎著「おもかげ」

2021-01-20 | 読書

昨年読み終えていた一冊

「おもかげ」浅田次郎著 講談社文庫刊

浅田次郎は随分と読んでいたが、「地下鉄に乗って」は印象的だった。

この「地下鉄に乗って」と同じ系列(?)

 

円満に定年まで勤め上げて

送別会をしてもらい花束を抱えたまま

救急搬送され意識不明になった竹脇

意識不明のまま色んな人が訪れる。

勤務先の大企業の社長(若い頃社宅が一緒だった)

見知らぬ人も訪れ、散歩に連れ出す。

35歳の女、60歳の女、80を過ぎた女

 

人生に満足し家族の生活を成り立たせ

奢ることなく周りに好かれていた竹脇

意識の中に出てくる人々についていく事なく

心肺停止になってしまうが

小さな男の子に諭されて、意識を取り戻す。

 

なんとも不思議な世界を作り出した作者

自分の越し方と行く末を考えてしまう。

    

おすすめの1冊です。

 

<a href="https://blog.goo.ne.jp/ichiyouat/e/d21bfc40fca0f5a3c71b6a3af1d73a7e">「地下鉄に乗って」</a>ブログ

「地下鉄に乗って」のブログで
昔の丸の内線の吊革のことを書いていたが
「おもかげ」で同じ吊革の一文があって
(ひょっとして読んでもらっていたか?)
ありえない想像をしてしまった!

コメント
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