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世界ジュニア選手権2016アイスダンスFD

2016年03月20日 06時22分28秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2016アイスダンス・フリーダンスジャッジスコア)。

<G1>
1 マリア・ゴルブツォワ/キリル・ベロブロフ(ウクライナ) SD:42.49(20) FD:63.41(17) 合計:105.90(18)
 「スーパーマリオ・ブラザース」♪ もちろん、赤いシャツとブルーのパンツ&スカート。この曲で滑ってるだけでめっちゃ楽しい ツイズルは少しずれたが、ほかにミスはなし。ゲームっぽい動きを入れながら、ちゃんとしたステップシークエンス。女性が前後に脚を開いた姿勢でのスピニングムーブメントや、靴の上に足を高く上げて立つリフトなど、技術も見せた。

2 マリア・オレイニク/ユーリ・フリツキ(ベラルーシ) SD:45.02(16) FD:61.29(18) 合計:106.31(17)
 「Mozart - The Rock Opera」♪ 紫のチュチュドレス、白のドレスシャツ。キャッチフットのツイズルを合わせ、女性のキャメル姿勢がきれいなペアスピン。膝上に立つリフトは肩の上から回って下りた。女性が片足を男性の股下に通して男性がホールドするリフト、面白い

3 アレクサンドラ・ボリソヴァ/セザリー・ザワツキー(ポーランド) SD:42.80(18) FD:57.51(20) 合計:100.31(20)
 「ザ・マスク」♪ 紺に赤いスカーフ。ツイズルは少しずれた。ペアスピンで女性がI字姿勢を見せる。ジャズボーカルで大人っぽくステップ。パーカッションでスピードアップしてステップシークエンス。活き活きと演じていた。

4 深瀬理香子/立野在 SD:42.63(19) FD:59.47(19) 合計:102.10(19)
 「Dream a Little Dream」「Puttin' on the Ritz」♪ 「ガンバ!」の声があちこちから。黒のドレス、ブレーのベスト。男性がポケットに手を入れて女性に近づけないでいる初心な感じの振付から。なめらかなステップシークエンス、ペアスピンで女性が男性のほほに手を添える所作の可愛らしさ。
 惜しいのはツイズルでふらついてしまったところ・・・。最後までよく頑張った


5 リア・シュウェンディンガー/ヴァレンティン・ウンデルリヒ(ドイツ) SD:43.87(17) FD:65.13(15) 合計:109.00(16)
 「Diamonds are a Girl's Best Friend」「I Wanna Be Loved By You」♪ 赤いドレス、黒ベスト。最初からしっかりスピードにのっていた。肩にほぼ腰かけるリフトがクライマックス。

<G2>
6 イ・ホジュン/リチャード・カム・カンイン(韓国) SD:50.10(13) FD:69.03(14) 合計:119.13(14)
 タンゴ・セレクション♪ そろって黒。タンゴらしく、時に足をからめたりしながらステップを踏んでいく。一瞬女性を持ち上げたり、そろってポーズをとるところなどを、強い音にぴしっと合わせていて気持ちいい。
 ツイズルで少しずれそうになったがうまく修正。全体にいい演技だった。

7 ニコル・クズミック/アレクサンドル・シニチン(チェコ) SD:49.08(14) FD:79.83(10) 合計:128.91(11)
 「Crazy Woman」「One Good Reason」♪ 登場から演技で、どっか行っちゃいそうな女性を男性が連れ戻す、みたいな^^; ツイズル頑張る。女性が"crazy"な表情をいろいろ作ってみせる。
 男性が上げた足の上に女性の足を重ねるようなリフトが面白い。最後までスピード感があった。シーズンベスト更新に大喜び。


8 サラ・ギスランディ/ジオナ・テルツォ・オルテンジ(イタリア) SD:52.19(12) FD:78.99(11) 合計:131.18(10)
 「ハートブレイク・ホテル」「ハウンド・ドッグ」「ラブ・ミー・テンダー」「監獄ロック」♪ 白いドレス、男性は黒の開襟。プレスリーのメドレーで踊りまくり ノリノリの「ハウンド・ドッグ」で速いツイズル、「ラブ・ミーテンダー」でロマンチックにステップシークエンス。男性が女性の腰を後ろからホールドしたまま、バックエントリーでペアスピンに入るところでも拍手。
 「監獄ロック」でカッコいいローテーショナルリフトを決め、勢いよくフィニッシュ。女性が思いっきりガッツポーズ

9 マージョリー・ラジョワ/ザカリー・レガ(カナダ) SD:52.57(11) FD:75.49(13) 合計:128.06(13)
 「ドン・キホーテ」♪ 赤いチュチュ、男性はスペイン貴族風に。ペアスピンの女性がバレリーナのようにすっくとした姿勢。ツイズルで男性がふらつきかけたが修正。ローテーショナルリフトで横向きに抱えられてる女性の脚がきれいに伸びて、なんだかお人形のよう。
 終盤のテンポの速いパートも乱れることなく滑りきって、女性はガッツポーズ。

10 アンゼリカ・ユルチェンコ/ヴォロディミル・イェリコフ(ウクライナ) SD:47.66(15) FD:64.99(16) 合計:112.65(15)
 「Paganini」「The Devil's Violonist」♪ ブルー系、男性は白シャツにベスト。次から次へ切れ目なく動くステップは、なかなか見ごたえがあった。ジャンプで乗って男性が低い姿勢になるカーブリフトが、けっこうアクロバティック

 ここまでで、女性が男性の股下をくぐる振付が何度も出てきたんだけど、流行ってるのかしら(笑)

<G3>
11 マッケンジー・ベント/ドミトリ・ラズグライェフス(カナダ) SD:56.76(9) FD:81.85(9) 合計:138.61(9)
 「ベン・ハー」♪ ローマ風の衣装。まずペアスピンから。ホップから入ったツイズルが完璧 男性がイーグルで後ろに重心を倒して女性の両足をホールドするリフト、バランスが難しそうだ。女性の片足だけホールドのリフトもきれい。
 強さと柔らかさを兼ね備えたプログラム、よかった。終わって達成感いっぱいの2人。シーズンベスト更新にチームカナダの応援団がヒューヒュー。

12 メリンダ・メン/アンドリュー・メン(カナダ) SD:52.60(10) FD:76.23(12) 合計:128.83(12)
 「ボヘミアン・ラプソディ」より「ノクターン」♪ 続いてカナダチームが登場。白で清楚に。低いイーグルで女性の腕をホールドするリフト。ペアスピンで足を換えるときに男性が女性の足の下をくぐったり、細かい工夫がある。ツイズルもうまく合わせた。
 要素から要素への流れがよく、あっという間に終わった感じ。

13 アッラ・ロボダ/パヴェル・ドロズド(ロシア) SD:58.93(6) FD:92.26(3) 合計:151.19(3)
 「Lo ti penso amore」「Paganini 5」♪ 今度はチームロシアが大声援。ピンクのローブデコルテ、燕尾服。完璧なツイズルから入った。ステップからそのままペアスピンに、男性がキャメルで女性のフリーレッグをホールド。難しい姿勢変化を次々のリフト、後半テンポが上がるとステップの速さも一気に上がって、目まぐるしいほど。技術の高さを見せつけた。

14 ベティナ・ポポワ/ユーリ・ヴラセンコ(ロシア) SD:58.56(7) FD:87.65(5) 合計:146.21(6)
 「Crazy in Love」♪ 黒でそろえて。ペアスピンから。ツイズルは少しずれたかも。なんてことは気にならないくらい、細かい工夫満載のプログラムで、ちょっとした動きがすごく面白い(2回股くぐりとか^^;)。女性が男性の肩に脚を乗せて1回転してから靴の上に立つリフトで会場が沸いた。

15 アンジェリク・アバチキナ/ルイ・トロン(フランス) SD:58.54(8) FD:86.91(7) 合計:145.25(7)
 「スパルタカス」ハチャトゥリアン♪ 今度は"Allez!"の声援。女性の水色の衣装がきれい。甘いメロディのゆったりしたステップから、ツイズルは頑張って合わせる。後半のスピードの乗り方が半端なくて 曲のクライマックスで膝上に立つリフト、盛り上った。

<G4>
16 マリー=ジャド・ロリオー/ロマン・ルギャク(フランス) SD:59.65(3) FD:84.61(8) 合計:144.26(8)
 「While My Guitar Gently Weeps (Love version)」「Come Together」「Dear Prudence」「Cry Baby Cry」♪ シックな黒でビートルズメドレー。形のきれいなペアスピンから。ツイズルで明らかにずれてしまった^^; 股くぐりから抱え上げて背中を伝ってからのリフト、超!アクロバティック 女性の片足を持っての動きが面白い。持ち上げて肩口で1回転させてから直立姿勢をホールドするリフトも凄かった。


17 エリアナ・ポグレビンスキー/アレックス・ベノイト(アメリカ) SD:59.05(5) FD:87.78(4) 合計:146.83(4)
 「ロミオとジュリエット」♪ ピンクとワインカラー。羽生結弦がニースで銅メダルだったときの曲、導入部で速いツイズル。女性がビールマン姿勢のペアスピン。肩を通って膝立ちリフト、すっと持ち上げたローテーショナルリフト、地味に巧い。
 なんか、あっという間に終わった。シニアに上がってもう30秒長いプログラムを見てみたい。

18 レイチェル・パーソンズ/マイケル・パーソンズ(アメリカ) SD:67.88(1) FD:94.86(2) 合計:162.74(2)
 「La Malamada」「Palabras y Viento」♪ いよいよ真打登場 赤いレース、黒のVネック。寸分たがわぬツイズル! タンゴらしく時折足をからめながら。上がるときから下りるときまで、ステップの一部のようにスムーズなリフト。ステップシークエンスの中で、フリーレッグがほとんどずっと重なって見えるほど、ぴったりシンクロしている。ペアスピンから出ながらそのまま動いていくのが素敵だった。
 終わって渾身のガッツポーズ。シーズンベスト更新。

19 アナスタシア・シュピレヴァヤ/グリゴリー・スミルノフ(ロシア) SD:59.15(4) FD:87.40(6) 合計:146.55(5)
 「シェルブールの雨傘」♪ ピンクのドレス、黒いシャツ。こちらも一糸乱れぬツイズル! 女性が足を男性の足にからめたホールドで、その場で回転するステーショナリーリフトがユニーク 男性がイーグルで、女性が1回転して乗るリフトの姿勢変化が、難しいだけでなく美しいダンスになっている。素敵なプログラム。

20 ロレイン・マクナマラ/クイン・カーペンター(アメリカ) SD:66.25(2) FD:97.40(1) 合計:163.65(1)
 「カルメン」ビゼー♪ 優勝候補が最終滑走で。最初はじっくり見せるステップシークエンスから、ドラマの始まりらしく。回転して乗って背中から下りるリフト、難しそうに見せずにさらっとやってのける。ツイズルは3つのシリーズの間に、両足をつく瞬間がなかったような
 曲の変わり目ごとにがらっと雰囲気を変えて、カルメンのドラマを演じきる。そのスピードは“疾走”という感じだった。凄いプログラム

 結果、同門対決を制して優勝したのは、マクナマラ/カーペンター、僅差の2位にパーソンズ兄妹。3位争いの中で一歩抜きん出たロボダ/ドロズドが3位。
 4位ポグレビンスキー/ベノイト、5位シュピレヴァヤ/スミルノフ、6位ポポワ・ヴラセンコ。アメリカとロシアはトップ6に3組ずつ、他国には譲らない!みたいな
 アバチキナ/トロン、ロリオー/ルギャクのフランス勢が7位8位。3枠には届かなかった。カナダ勢はベント/ラズグライェフスの9位が最高で、10位にイタリアのギスランディ/オルテンジが入った。
 5年ぶりに日本から出場した深瀬理香子/立野在は19位。世界の舞台に、まずは最初の一歩を印せてよかった
 来季枠は、アメリカ、ロシアが3枠。フランス、カナダ、イタリアが2枠。

 エキシビションには、本田真凜、樋口新葉が出演するはず。楽しみ
 

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世界ジュニア選手権2016女子フリー

2016年03月20日 02時17分00秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2016女子フリージャッジスコア)。
 日本の3人はメダルに届くか 頑張れ~~~

<G1>
1 ソン・スヒュン(韓国) SP:46.18(19) FS:69.23(23) 合計:115.41(23)
 「Hunhwaga」♪ 色とりどりのスカートが可愛い。韓国民謡をモダンにアレンジした曲で。冒頭のルッツはパンクになったが、フリップ、ループと入った。後半ルッツ・トウ3-3に挑んで転倒、サルコウでも転倒。決まるジャンプの流れはきれいだけど。
 ステップにもう少しスピードがほしい。楚々とした雰囲気があって素敵な選手。


2 ユニ・マリー・ベンヤミンセン(ノルウェー) SP:45.70(20) FS:70.93(22) 合計:116.63(22)
 「The Milagro Beanfield War」♪ ブルーにシルバー。冒頭の3-3、ダブルアクセル+1回転ループ+2回転サルコウなどはよかったが、転倒やステップアウトなど後半は微妙にミスが出た。カスタネットが入るパートのステップはまあまあ。

3 李香凝(Xiangning LI)(中国) SP:43.38(24) FS:80.56(19) 合計:123.94(20)
 「マイ・フェア・レディ」♪ 水色のドレスに長手袋。ルッツ・トウ3-3はちょっと回転足りなかったか^^; ルッツ、フリップ、後半サルコウ・ループ・サルコウ3-1-3など、転倒1回はあったがよく跳んだ。
 ただ、ジャンプして滑っていってジャンプして、、、という印象になってしまう スピンの姿勢や回転速度など、要素ごとの質は高いだけに、プログラムを通しての表現を考えたいところ。たまに笑顔を出すだけでも、違うんだけどな(映画「マイ・フェア・レディ」見てないかな)

4 ルクレツィア・ジェナロ(イタリア) SP:43.74(23) FS:81.51(17) 合計:125.25(19)
 「Menouthis」「Leyenda」♪ ゴールドと黒。壮大な曲で始まり、ギターのソロパートでしっとり。冒頭の3回転ルッツは転倒したが、イーグルからのループ・トウ3-2、サルコウ・トウ3-2、ダブルアクセル+1回転ループ+2回転フリップなど、よくまとめた。
 スピンの回転はあまり速くない^^; ステップももう少しスピードがあるといいんだけど、音とはよく合わせていて、曲の世界を表現できていた。身のこなしもわりといい。


5 アリゼー・クロゼ(フランス) SP:45.34(21) FS:75.25(21) 合計:120.59(21)
 「The Immortal Instrument」♪ 黒、タイツも。客席でチームメイトが見守る。冒頭の3回転ルッツ転倒。フリップ、ダブルアクセル+2回転トウループ片手上げと決めて落ち着く。じわっと盛り上るパートのステップはいい感じに入れた。後半パンクが1本、ちょっと惜しい。
 シーズンベスト、来季につながる。


6 エイミー・リン(林仁語)(台湾) SP:44.52(22) FS:94.62(11) 合計:139.14(14)
 「ブエノスアイレスのマリア」より「Yo Soy Maria」アストル・ピアソラ♪ 黒系のVネック。ギターの調べにのって、ルッツ・トウ3-2をクリーンに決め、続く3回転ルッツもきれいに。ダブルアクセル+3回転トウループで拍手が起こる。ボーカルが入ってからのステップは、情熱的に歌うように踊った。後半パンクが1本あって、四大陸選手権のときほどパーフェクトとはいかなかったが、着実に力をつけているところを見せた。
 世界選手権でも弾けた演技ができるといいな


<G2>
7 アナスタシア・ゴズワ(ウクライナ) SP:50.99(13) FS:81.28(18) 合計:132.27(17)
 オリエンタル・メドレー♪ ベリーダンスをイメージさせるパープル。コーチにしっかりハグされて出てきた。ゆったりしたメロディで、3回転ルッツ、ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、3回転フリップとシャープに決めていく。テンポの速い曲になってから、転倒が続いてしまった 片手パールからビールマンの美しい姿勢には拍手。
 最後のスピンでウィンドミルをした後にバランスを崩し、フリーレッグをついてしまったような なかなか難しい。

8 サラ・タムラ(カナダ) SP:48.11(16) FS:93.21(13) 合計:141.32(13)
 「パガニーニの主題による狂詩曲」♪ 右袖がゴールド、左袖は白、真ん中は黒という衣装。ルッツ・トウ3-2、サルコウ・トウ・ループ3-2-2など、決まるジャンプはきれい。
 あんまり感情が湧き出る感じではないが、丁寧にこなした点が評価されてるかな。

9 イヴェット・トート(ハンガリー) SP:49.98(15) FS:103.72(7) 合計:153.70(8)
 「Beyond」「Esperanza」「(「マスク・オブ・ゾロ」より)Spanish Tango」♪ ブルーのVネックに黒長手袋。地元の大声援の中に登場、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3、フリップ、ルッツ・トウ3-2と決めるたびに歓声があがる。ループだけパンクしたが、サルコウからダブルアクセルのシークエンス、ステップの終わりからそのままダブルアクセルなど、最後まで頑張った。
 スピン姿勢の安定感、ステップでの音と連動した動きの緩急、気合が入っていた。終わった瞬間ガッツポーズ、シーズンベストにちょっと涙
 地元開催の大会を満喫した後は、世界選手権でも頑張ろう!


10 キャラ・ヴァン・ティエル(オランダ) SP:47.94(17) FS:79.24(20) 合計:127.18(18)
 「Once Upon a Time In the West」♪ 黒にストーンでライン。会場が沸いた直後で、ちょっと出づらかったかも^^; ゆったりしたストリングスの曲で、ダブルアクセルの後ターンが入ったが2回転トウループをつける。フリップ・トウ3-2はきれいに。転倒やパンクもあって後半はちょっと疲れたかな。最後まで丁寧にこなした。
 コーチはジェナ・マコーケル、ケヴィン・ヴァン・デル・ペレン夫妻。


11 エリザベト・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:50.11(14) FS:120.72(4) 合計:170.83(5)
 「愛のイエントル」より「Papa Can You Hear Me?」♪ 清楚な藤色。冒頭のルッツ・トウ・ループ3-2-2からスムーズ わずかにこらえた着氷があったくらいで、サルコウ・トウ3-3やダブルアクセル+3回転トウループなど、全てのジャンプをクリーンに決めた。
 スピンでのウィンドミルやキャメル姿勢、しめくくりのビールマンなども見事。SPのハプニングを乗り越えて、会心の演技を見せてくれた


12 レア・ヨハンナ・ダスティヒ(ドイツ) SP:47.67(18) FS:95.96(10) 合計:143.63(12)
 「Extremly Loud and Incredibly Close」♪ 赤のレース。ルッツ・トウ(片手上げ)3-2から入り、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3を若干こらえたが着氷。単独ルッツとフリップも決まり、多少ぎりぎりでも頑張って全てのジャンプを立つことができた。
 あまり体は柔らかくないのか、レイバックスピンはヘアカッターがちゃんとできてないような^^; それでも全体に気持ちをうまく入れて滑れていた感じ。
 終わって、きゅっ!と拳を握りしめた。自己ベスト更新にサムズアップ

 後半は日本勢が登場。客席には競技を終えた選手たちが、画面に映ってると気づいて笑顔で手を振る。


<G3>
13 キム・ハヌル(韓国) SP:52.37(12) FS:97.99(9) 合計:150.36(9)
 「カンフー・パンダ」♪ サーモンピンクのチャイナ風。コーチとハイタッチをして出ていった。いや、よく跳んだ 冒頭のルッツ・トウこそ3-1になったが、白岩優奈のお株を奪うサルコウ・ループ3-3 ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ両手上げなども。
 ジャンプで出る勢いを、そのまま

14 アナスタシア・ガルスティアン(アルメニア) SP:55.80(9) FS:81.55(16) 合計:137.35(16)
 「Two Guitars」♪ 黒でフリンジスカート。ギターの調べに、最初から手拍子が起こる。ルッツ・トウ3-3決まった!が、フリップで転倒、ループが2回転に。それでも後半ルッツ、フリップ・トウ・ループ3-2-2は根性で下りた。テンポに緩急がある曲で、だんだん速くなるところに懸命についていく感じのステップ。
 パールスピンの回転の速さはなかなか。得点に残念そう、、、世界選手権で巻き返そう!


15 白岩優奈 SP:56.23(8) FS:115.36(5) 合計:171.59(4)
 「Night Waltz」「Send In the Clowns」♪ ダイヤチェックでピエロ風。浜田コーチとおでこをくっつけてから、笑顔で位置につく。ワルツのリズムにのって、ルッツ・トウ3-3決まった 得点源のサルコウ・ループも決まった 後半のルッツ・トウ・ループ3-2-2、ダブルアクセルまで完璧
 ピアノのスローパートで、哀愁を帯びたムードのステップをしっとりと演じる。今日はスピンのウィンドミルもきれいにできた 終わって笑顔がはじける。
 得点は、、、思っていたほどは出なかった。それでもトップに立つ。


16 メイジー・ヒウチン・マー(馬曉晴)(香港) SP:52.69(11) FS:85.42(15) 合計:138.11(15)
 「アダージョ」アルビノーニ♪ 水色のレース。きれいにエッジにのって滑り出し、高さのあるルッツ・トウ3-2、ループ・トウ(片手上げ)3-2が決まる。後半パンクが続いてしまったが、3回転サルコウとダブルアクセルは決めることができた。
 回転の速いI字スピン、柔らかなステップはよかったんだけど。

17 タイラー・ピアス(アメリカ) SP:56.56(7) FS:110.63(6) 合計:167.19(6)
 「死の舞踏」サン-サーンス♪ 黒系。チーム・アメリカの声援が飛ぶ。ルッツ・トウ3-3をうまく下りると、フリップ、ダブルアクセルと距離の出るジャンプ。後半もルッツやサルコウ・トウ・ループ3-2-2とほぼジャンプ完璧。
 次第に盛り上って手拍子が起こるなか、大きなスプリットジャンプからステップに入り、力強く踏んだ。
 いいプログラムだったけど、やや得点が伸び悩む・・・

18 ディアナ・ニキティナ(ラトビア) SP:54.59(10) FS:94.43(12) 合計:149.02(10)
 「ピアノ・レッスン」♪ ベージュ系。ルッツ・トウ3-3をややこらえたが着氷すると、サルコウ・ループ・サルコウ3-1-3、ループとスムーズに。ピアノのシンプルな音で、主人公の喜びを表すような軽やかなステップ。後半ルッツで転倒したが、ミスはそれだけ。
 ただ終盤は少しスケーティングと表情に疲れた感じが出てくるような^^; 最後までスピード感を保てるようにしていきたいところ。

<G4>
19 ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:58.56(4) FS:88.96(14) 合計:147.52(11)
 「Tango in Ebony」♪ ワインカラーで。チームアメリカの声援が響く。ドラマチックな音で始まり、ルッツ・トウ3-3をほぼ下りたかと思ったがフェンスを避けようとして転倒。ダブルアクセル+3回転トウループなどは決めたが、転倒は3回に及んだ。
 工夫した姿勢のスピンなど、最後まであきらめない気持ちは偉い。


20 本田真凜 SP:66.11(2) FS:126.87(1) 合計:192.98(1)
 「ビートルジュース」♪ 鮮やかな赤。浜田コーチとおでこをくっつけて、パワー注入 顔の前に指を広げるポーズから。脚を高く上げたスパイラル姿勢からそのまま3回転ルッツ。サルコウ・トウ3-3を決め、表情たっぷりのステップでは、Y字から脚を後ろに回す動きも見せる。
 フリップ・トウ・ループ(片手上げ)3-2-2、ダブルアクセル+3回転トウループ、軽々と。終盤になってもさらにスピードを増して、ノーミスで滑りきった。
 終わって思わずガッツポーズ。どのジャンプもふわっと音もしないような着氷で、これは点が出るぞ・・・
 自己ベストを11点以上更新してトップに立った。メダルいけるか

21 樋口新葉 SP:58.08(5) FS:125.65 合計:183.73
 「マスク・オブ・ゾロ」♪ 目の前でノーミスの演技をされて、気持ちに火がついたか。きりっとした顔で滑り出し、3回転ルッツでやや傾いたので単独に。フライングキャメルやステップで、指先まで柔らかく表情を出していて、昨シーズンの元気いっぱい!なイメージからすっかり大人になっている。
 後半のルッツを3回転トウループとのコンビネーションで鮮やかに決めた フリップ・トウ・ループ3-2-2、ダブルアクセル+3回転トウループ、跳びきった。風格ただよう力強さで、剣を構えるフィニッシュ。
 終わって一瞬信じられない、という顔。一番大事な試合で、シーズン最高の演技ができた
 本田真凜の得点を超えることはできず。

22 アリサ・フェディチキナ(ロシア) SP:66.11(1)
 棄権。リンク外でのウォームアップ中に怪我したとのこと。

23 マリア・ソツコワ(ロシア) SP:64.78(3) FS:123.94(3) 合計:188.72(2)
 「ロミオとジュリエット」プロコフィエフ♪ 赤に青を重ねて。ロシア勢3人のはずが1人になってしまい、プレッシャーがあっただろうか。
 ルッツ・トウ3-3、フリップ゜・ループ・サルコウ3-1-3、ダブルアクセル+2回転トウループ両手上げ、ウォーレイから3回転ループ等々、落ち着いてジャンプを決めていく。終盤のドラマチックな曲で大きく体を使って動いた。背が高いせいか、着氷のときに少し前かがみになるのが気になる^^;

24 アンゲリカ・クフヴァルスカ(ラトビア) SP:57.92(6) FS:103.37 合計:161.29
 「ロクサーヌのタンゴ」「(ロミオとジュリエット」より)愛のテーマ」♪ 黒にストーンきらきら。サルコウ・トウ3-3、ルッツ・トウ・ループ3-2-2、ダブルアクセル+3回転トウループと確実にジャンプを決める。タンゴの強いリズムで激しくステップ。
 フリップで転倒した以外はミスらしいミスなくまとめた。と思ったが、回転不足3つで得点は伸びず。

 結果、本田真凜が初出場で優勝 2位ソツコワ、樋口新葉は2年連続の3位。4位にSP8位から挽回した白岩優奈、5位トゥルシンバエワ、6位タイラー・ピアス、7位クフヴァルスカ、8位イヴェット・トート、9位キム・ハヌル、10位ディアナ・ニキティナ。
 日本はもちろん3枠。1人で2位に入ったソツコワがロシア3枠を守った。カザフスタン、アメリカ、ラトビア、韓国が2枠を守り、ハンガリーが新たに2枠獲得。
 やっぱり強かった日本の3人娘
 優勝インタビューで「前に優勝した日本女子が誰か覚えてる?」ときかれて、真凜ちゃんは「覚えてないです」。真央ちゃんじゃなくて?「カナコ・ムラマキ(ムラカミですね^^;)」村上佳菜子、6年前か~。「そのとき何歳?」指を折って数えて「8歳です」 太田由紀奈、安藤美姫、浅田真央の名前も挙げられていた。なるほど~。
 JGPで真凜ちゃんに負けて大泣きしていた新葉ちゃん、今日は納得の演技だったせいか、微笑んでいた。2人それぞれ日の丸を肩にかけて、笑顔でウィニングラン 来季はもうシニアに上がるつもりでいるのかな。

 残るはアイスダンス・フリーダンス。深瀬/立野、思いっきりやっておいで

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