草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

空気に便乗する天声人語を嗤う

2010年08月12日 | マスコミ評

 菅談話を評価する朝日新聞の8月11日付の天声人語にはガッカリした。書いている本人は、保守派を皮肉ったつもりらしいが、言ってはいけないことを文章にしており、軽薄そのものである。まず、その一つは、北朝鮮よりも韓国が優っているという見方だ。だからこそ、日韓関係を重視するというのは、朝鮮半島に対して、コミットし過ぎではなかろうか。しかも、通り一遍のイデオロギーの披瀝でしかない。そんなことよりも、日本の国益がどうなのかが問題なのである。今さら北朝鮮を揶揄しても、時代遅れでしかない。高坂正堯が「朝鮮半島のことには口出しすべきではない」と語っていたことが思い出されてならない。アジアに出て行くには、かなりの覚悟がともなうからだ。リベラリストを自称するインテリは、現実主義に徹することの意味が分からないようだ。極めつけは「韓国大統領も喜んだ」というフレーズである。今回の談話を分析することを怠っているばかりでなく、ある種の空気に便乗しているだけなのである。最近の天声人語はそれなりに評価していたが、やっぱり、朝日新聞の殻を破るのは難しいようだ。「百害あって一利なし」(山本夏彦)のテレビをけん制するためにも、健筆を期待していたが、無い物ねだりであったようだ。

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