草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

たけしより劣るサヨクの観念的安全保障論

2010年08月17日 | 思想家
 昨日、テレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」で、安倍晋三元総理や田母神元航空幕僚長が出演していたが、二人とも言っていることは、ほぼ正論であった。レギュラー出演者の大竹まことが、それこそ進歩的文化人の代表格であった加藤周一あたりの言葉を持ち出して、「安全保障は軍事力だけではない」とかいという考えを述べようとしたら、安倍からコケにされるという一幕があった。返す言葉がなかったようで、大竹も押し黙るしかなかった。まともなことを議論すれば、結局そういうことになるのである。もちろん、加藤の評論家としての功績にケチをつけるつもりはない。彼の『日本文学史序説』は名著であり、柳田国男を扱った文章には、教えられることが多かったからだ。しかし、安全保障の問題となると、それはまた別なのである。丸山真男もそうであったが、日本のリベラル派やサヨクは、あまりにも非現実的過ぎる。北朝鮮が公然とテロ行為を働き、中国が軍事的に膨張を続けているという現実があるにもかかわらず、理想ばかり語っているのは、観念論そのものであり、それに与するわけにはいかないからだ。そのことを直感的に感じ取っているからこそ、ビートたけしは、安倍元総理にしゃべらせたのではなかろうか。

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