草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

浪江などの放射線量減少を積雪のせいにした読売新聞を嗤う!

2012年02月07日 | マスコミ評

 YOMIURI ONLINEの記事をチェックしていたらば、民主党政権が大喜びしそうなことを大々的に伝えていた。「積雪が放射線量を遮る」という見出しで、福島県各地で測定されている空間放射線量が1月下旬に大幅に減少したのだという。嗤ってしまったのは、とくに減少幅が大きかったのは、浪江町や飯館村であるということだ。これを書いた人間は、福島県のどこが雪が多いかも知らないのだろう。福島県は会津、中通り、浜通りと三つに分けられる。とくに豪雪地帯であるのは会津地方で、シベリアからの季節風が奥羽山脈にぶつかって、雪を降らせるのである。浪江町や飯舘村のあたりは、滅多に雪も降らず、冬でも温暖な気候で知られる。私が住んでいる喜多方市などは、今日は少しは暖かかったが、見渡す限り雪景色である。積雪で放射線が遮られるのであれば、もっとも影響が出てよさそうだが、今手元にあるウクライナ製の線量計は、1時間あたり0.12を指しており、ここ何ヶ月も同じだ。読売新聞の記者は、文部科学省からの情報に飛びついたのだろうが、どうせだったらば、豪雪地帯の会津地方を取り上げないと、まったく意味がないはずだ。さらに、浪江町と飯舘村について、福島気象台の話として、「両町村で積雪の観測は行っていないが、気温などから雪が降ったと推測される」と言うのだから、それも心もとない限りだ。しかも、仮に積雪で遮蔽されたとしても、その後が問題ではないか。雪解けとともに、山に降ったセシウムが平坦部に流れ込んでくるからだ。記事にするのであれば、そこまで考えるべきだろう。

  
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高貴なる使命感なきドジョウ政治家に危機を乗り切る能力なし!

2012年02月07日 | 思想家

 アドバルーンを揚げるだけの民主党政権の言うことは、何一つ信用ができない。マニフェストの目玉政策であっただけに、消費税増税とセットだと思われていた、国家公務員の2割削減も、ここにきてかけ声だけに終わりそうだ。いつもの通りのパフォーマンスでしかなかったのだ。野田佳彦首相は、昨日の参議院予算委員会で、「2割削減の道筋と必ずしもセットではない」と答弁したからだ。先月31日に行政改革実行本部を立ち上げたばかりなのに、今の段階でもう尻つぼみである。無責任、無節操は民主党の代名詞だが、ここまで酷いとてんで話にもならない。政治家は選ばれた者として、不退転の決意でチャレンジする責任がある。野田首相のように、自らをドジョウと評して、能力のなさを弁護することなどというのは、もっとも恥ずべきことだ。オルテガは『大衆の反逆・桑名一博訳』で「すぐれた人間とは、自分自身に多くを課す者のことであり、凡俗な人間とは、自分自身に何も課さず、現在あるがままのもので満足し、自分自身に陶酔している者である」と書いている。ドジョウである野田首相は、高貴な生を最初から求めてはいないから、ぶざまな結果になるのである。凡庸な大衆であることに満足しきっており、多くの要求や義務を己に課すのが普通であるのに、その覚悟を持ち合わせていないというのは、指導者として下の下である。

 
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