福島第一原発2号機の原子力圧力容器の底の温度が80度を超えれば、もう冷温停止状態とはいえないのではないか。今後どんなことが起きるのか、民主党政権もマスコミも、国民に向かって情報を提供すべきではないか。非常に残念でならないのは、原発にクレームを付けている側も、判断する材料が乏しいことだ。それでも、小出裕章京都大学原子炉実験所助教は「まだ危機的な状況は去ったわけではない」と言い続けてきた。これに対して、武田邦彦中部大学教授は「もう避難をするようなことにならないだろう」と早い段階から安全宣言をしている。脱原発を叫ぶ学者の間でも、現状の認識については、それだけ見解の相違があるのだ。私が原発の稼動に対して反対であるのは、今の民主党政権のように、責任をとろうとしない連中がかかわっていては、迷惑をするのは国民であるからだ。国営化して、事故を起こせば、責任者は牢屋にぶち込むという厳しさがなければ、やっていけるわけがない。ようやく2号機のことが問題にされはじめているが、それでも真実は隠されたままであり、国民はまったく見当がつかないのだ。昨年の3月11日のときのように、多くの国民を被曝させることだけは、断じて避けるべきだろう。しかし、それにしても、情報があまりにも少な過ぎる。温度計が壊れていたとかで、大事にならなければよいのだが。
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