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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

水戸学の攘夷を突き抜けて維新革命家となった吉田松陰!

2012年02月22日 | 思想家

 中野剛志がチャンネル桜に登場して、会沢正志の『新論』について喋っていたので、ついつい聞き耳を立ててしまった。中野は会沢が海外の知識に精通していたことにビックリしていたが、徳川の御三家である水戸藩は、寛政の異学の禁を行った松平定信をバックアップする一方、洋学の本をかたっぱしから集めたりして、情報収集に血眼になっていたのである。また、中野は会沢に代表される水戸学に関して、伊藤仁斎や荻生徂徠の古学派の影響を問題にしていた。身を修めれば立派な政治が行われるといった朱子学ではなく、政治にも技術が必要だというプラグマチックな物の見方が、会沢にあるからだろう。丸山真男も『日本政治思想史研究』で、『新論』を「国体の尊厳より説き起こして、世界情勢と欧米列強の東亜侵略の方策を述べて、之に対する防衛体制を緊急措置と根本対策の両面から論じた頗る組織的な論作」と解説している。そうした中野の見方は、学者としては一流だが、維新革命家としての吉田松陰のパトスには届かない。会沢は農兵を組織することを提案しつつも、それによって幕府が倒れることを恐れていた。攘夷論が倒幕へと向かったのは、水戸学を突き抜けた松陰においてなのである。今もまたそうした時代を迎えつつある。松陰のごとき激派攘夷論は、打算や功利を無視した已むに已まれぬパトスからのものであり、それが結果的には、日本に維新をもたらすことになるのだ。

 
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子供の甲状腺内部被曝の追加検査怠った民主党政権の犯罪!

2012年02月22日 | 災害

民主党政権は、子供の命などどうでもよいのだろう。毎日新聞が昨日ネットで配信した記事によると、国の原子力災害対策本部が、子供の甲状腺内部被曝検査で、線量が高かった子供に対して、精密な追加検査をしなかったことが明らかになった。内閣府原子力安全委員会の意見にも耳を貸さず、首相が本部長を務める国の原子力対策本部は、「地域社会に不安を与える」ということだけを理由にして、精密な追加検査をやらなかったのである。原子力災害対策本部は、昨年3月26日から30日にかけて、福島第一原発から30キロ圏外で被ばく線量が高い可能性がある地域で、0歳から15歳までの子供1080人に対して、甲状腺内部被曝検査を実施した。このうちいわき市の子供1人が積算被曝量が30ミリシーベルトと推定されたにもかかわらず、やるべきことをやらずに放置したのである。ヨウ素の半減期が短いこともあり、今になっては後の祭りである。まさしく人権無視ではなかろうか。そして今頃になって、原子力対策本部の関係者の口から「やった方がよかった」との言葉が出てくるのだから、とんでもないことではなかろうか。当時の菅直人首相、枝野幸男官房長官の責任は重大であり、当然、司法の場で裁かれるべきはいうまでもない。

 
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