草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

北朝鮮の恫喝を「警告」とぼかすテレビ報道を嗤う!

2017年04月19日 | マスコミ評

朝からテレビは偏向報道ばかりである。TBSなどは北朝鮮が日本を名指して恫喝していることに関して、わざわざ「警告」という言葉を使ってぼかしている。北朝鮮の核やミサイルの脅威に対しては、同盟国アメリカと一緒になって力で対抗するしかない。それを批判して話し合いを主張するのは、北朝鮮に気兼ねしているからである▼自民党の中川俊直政務官の辞任劇を大事件のように取り上げているのも、平和ボケではないだろうか。不倫が週刊誌の記事になり、その責任を取らされたのだろう。大臣や政府関係者の「暴言」なるものの並べ立て、自民党が慢心していると言いたいのだろう。あまりにも見え透いている。自民党の国会議員のなかにも、陣笠としてしか通用しない者たちが多い。まともな野党がいないことが問題なのである。その点こそ掘り下げるべきだろう▼どこのテレビのニュースを見ても、ありきたりの言説を振りまいている。ネットで馬鹿にされるレベルであり、物事の本質を突いた議論が行われていない。コメンテーターが平和ボケした発言をして、ネットで集中砲火を浴びている。大衆の方が安全保障上の危機を痛感しており、色々な情報を収集しているのである。これまでテレビを始めとするマスコミは、平和憲法がある限り、日本が攻撃されることをない、とまで明言してきた。まずはそれを自己批判すべきだろう。日本は最悪の事態を想定しなくてはならない、大変な危機的状況にあるわけだから。


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世界的な極右政党台頭の背景にあるファシズムの思想とは!

2017年04月19日 | 思想家

フランスの大統領選挙の一回目の投票は来る23日に行われる。極右政党国民戦線のマリーヌ・ルペン党首がトップに立つかどうかが注目されている。国民戦線創設者のジャンマリ・ルペンと比べると穏健だといわれるが、「国境を取り戻す」という主張にもとづき、政策的としてEU離脱をめぐる国民投票の実施を掲げており、それが支持するフランス国民が増えてきているのである。5月7日の決戦投票で勝つことは無理にしても、父親の時代の壁であった得票率10パーセントを軽く突破するのは確実である▼ファシズムやナチズムに関して「非合理的な狂気の支配」と断罪すればすむと思っている識者が多い。しかし、そんな生易しいものではないのである。広松渉は「全体主義的イデオロギーの陥穽」において、ハイデッガーやカール・シュミットらの名だたる思想家について「彼らのすべてがナチズムの思想に全面的に賛成したわけではないけれども、ファシズムの思想性が多くの学者たちにとって『思想的に偉大なもの』として了解されたという歴史的事実を覆うことはできない」と書いている▼広松はインテリ層の「思想的自己了解の内在的論理」を問題視するのである。広松が指摘するようにファシズムは「既成の議会制民主主義を真っ向から批判しつつ、しかも経済機構の再編をめぐって一連の“社会主義的”な要求をすら掲げたのであり、政権奪取にいたる過程では“革命的”な大衆行動を下から組織した」ことも忘れるべきではない。今もなお避けて通ることができないのがファシズムの思想なのである。


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