草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

朝鮮半島をめぐる楽観論は希望的観測でしかない!

2017年04月28日 | 安全保障

私たちが手にできる情報は限られている。それでも不吉な予感はなぜかあたるのである。北朝鮮をめぐっての政府の動きは、これまでとはあまりにも違っている。危機が現実のものになりつつあるからだ▼ついに朝鮮半島有事が発生した場合に備えて、大量の難民が日本に入ってくることを想定して、本格的な検討に入ったことが明らかになった。避難民が日本海を船で渡ってくれば、そこに北朝鮮のテロリストや工作員が紛れ込む危険性があるからだ。一旦は隔離し、身元や所持品を調べる必要がある。そのための臨時の収容施設をどこにつくるかで、日本海側のいくつかの港を選定し、その近くに設置することになっている▼政府も次々と手を打っているのである。楽観論は禁物である。航空母艦が三隻に以上にならなければアメリカは武力を発動しないとか、そこまで金正恩は愚かではない、といった議論は、あくまでも希望的な観測でしかない▼1955年にアイゼンハワーは「戦争において唯一、不変な要因は、戦争においては、すべてが可変的で不確実で、予測不可能だということである。つまり、それこそ人間性という要因にほかならない」と述べた。永井陽之助が『現代と戦略』で引用した言葉だが、多くの予期しえないことが起きるのが戦争である。その備えを怠れば命を失うのは日本国民なのである。


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テロ等準備罪に反対するお花畑の自称ジャーナリストを嗤う!

2017年04月28日 | マスコミ評

北朝鮮の工作員によるテロが懸念されているのに、テロ等準備罪にテレビのコメンテーターらが反対しているのは、日本の国民の安全などどうでもいいからだろう。岸井成格、金平茂紀らのいつものメンバーである▼北朝鮮による日本人拉致もテロであり、何人かの人間が共謀したことは明らかである。未然に防止できなかったのは、法的に整備されていなかったからである。是が非でも今国会で成立させなければならない。国際的なテロ活動の活発化を受けて、国際組織犯罪防止条約が発効し、すでに世界で187の国や地域が締結をしている。未締結の国は日本以外では、南スーダン、ソマリア、フィージーなど10ヶ国である。世界の常識は日本の常識ではないのである▼日本が締結するにあたっては「重大な犯罪を行うことの合意」「組織的な犯罪集団への参加」を処罰する法律が必要になってくる。日本がそれを整備しなければ、外国の捜査機関との協力に支障が出る。あくまでも対象は組織的犯罪集団である。4年以上の懲役・禁固に該当する罪で、組織的犯罪集団の関与が現実的に想定されるものに限定される。具体的な計画や準備行為が前提であり、無制限に適用されるわけではないのである▼世界中の国々がテロの標的になっている。日本でもオウムによるサリン事件が起きている。備えあれば憂いなしなのである。東京などがテロの舞台となり、多くの犠牲者が出た場合に、田原や岸井、金平はどう弁解するつもりなのだろう。お花畑にもほどがある。


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