フランス現代哲学の翻訳者に過ぎない内田樹は、語学はできるかもしれないが、政治的な判断は幼稚である。名護市長選での移設反対派の敗北を受けてのツイッターがあまりにも酷い。「日本もアメリカと同じように『国民的分断』の局面に入ってしまったなと思いました」と書いていたからだ▼一体何をいいたいのだろう。意味不明である。自分が応援した側が負けたことを認めたくないので、議論をすり替えようとしているだけだ。一端の思想家ぶって「『分断』とは政治的な対立が『同じ現実について、別の表現や別の判断を下す』ことではなく『それぞれ違うものを見て、違うことを言っている』状態になっていることです」と嘆いている▼それこそ唯識思想には「一人宇宙」という言葉がある。みんな一緒ということではなく、一人一人が宇宙を持っており、その違いをどう乗り越えるかが課題とされるのである。愚にもつかない議論をして煙に巻こうとしているのが内田なのである。そんな小賢しい翻訳者にそそのかされて、わざわざ沖縄まで出かけた活動家は悲劇を通り越して喜劇である。内田のように御託を並べているだけでは傷つくことはないが、真面目に取り組んだ者たちの挫折感は大きかったはずだ。差し迫った中共の侵略の危機に向かい合うことなく、くだらない論理を弄んでいる連中の言葉など聞く必要はないのである。
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