草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本のリベラルが劣化したのは大衆から孤立したからだ!

2018年02月02日 | 思想家

ネットの動画で池田信夫が「戦後リベラルの終焉」というテーマで語っていた。今の日本のリベラルがどれだけ劣化したかを問題にしていた。争点の設定が間違っていたという意見には賛同するが、本当にそれだけなのだろうか。全共闘世代のまともな部分はすぐに離れたというのは、お花畑で都合よく解釈する政治的なロマン主義に付いていけなかったからだろう。平和と民主主義のプロパガンダでは通用しないのを、思い知らされたのではないか▼池田が見落としているのは、大衆との接点をどう考えるかである。戦後の論壇やマスコミを支配してきた者たちは、戦後70年以上にもわたって特権階級化し、既得権益を擁護する勢力に堕落したのではなかったか。リベラルを主張しながら、大衆を見下していたのではないか。朝日新聞がその典型であり、大衆から罵倒されるのは、リベラルを語りながらも、実際はぬくぬくと戦後社会の恩恵に浴してきた▼官僚やマスコミ、学者文化人をこき下ろすのが「ネトウヨ」であるならば、差別主義者とレッテルを貼るのではなく、彼らをリベラルが惹きつけられないことが大問題なのである。大衆のエネルギーをくみ上げられないリベラルは、政治的な力を持つことは難しい。お高くとまって大衆の怒りを無視するのではなく、それを自らの運動に体現すべきなのである。


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今こそ欧米を野蛮と断じた西郷隆盛の精神に学ぶべきだ!

2018年02月02日 | 思想家

世界に日本が誇るべきは西郷隆盛の精神である。世の中が欧米一辺倒に靡いているなかにあって、弱肉強食の野蛮さを糾弾したからである▼「文明とは道の普く行わるるを賛称せる言にして、宮室の壮厳、衣服の美麗、外観の浮華を言うに非ず、世人の唱うる所、何が文明やら、何が野蛮やらちとも分らぬぞ。予かつてある人と議論せしこと有り、西洋は野蛮じゃと云いしかば、否文明ぞと争う。否野蛮じゃと畳みかけしに、何とてそれほどに申すにやと推せしゆえ、実に文明ならば、未開の国に対しなば慈愛を本とし、懇々説諭して開明に導くべきに、左は無くして未開蒙昧の国に対するほどむごく残忍のことを致し己を利するは野蛮じゃと申せしかば、その人口をつぼめて言無かりきとて笑われける」▼明治維新を境にして、それまでの攘夷が開国となり、欧米崇拝に陥っている我が国を、西郷は痛烈に批判した。明治10年の西南戦争で西郷党が敗れてからは、その精神は在野の名も無き人たちによって受け継がれた。影山正治に言わせると「この地下水が今や地表に沸騰して昭和維新の気運」(『大西郷の精神』)となったのである▼平成も今年でお終いであるが、グローバリズムとして私たちに立ち向かってくるのは共産主義だけではない。もう一つの敵であるアメリカニズムにも警戒を怠るべきではないだろう。野蛮な欧米に我が国は、道義を掲げて対峙すべきなのである。


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