ネットのおかげで自由に情報を集めたり、発信したりできるようになった。「智民」としての大衆が登場し、メインストリームメディアのテレビや新聞への牽制となっている。メディアの報道が真実を伝えているかとなると、それは甚だ疑問である。だからこそ、穏健なコモンセンスにもとづいた言論が求められ、それを代弁しているのがネットなのである▼NHKのテレビ番組とインターネットの同時配信を可能にする放送法改正案が先ほど閣議決定され、今国会での成立を目指している。国営放送局でないのにNHKに税金が投じられ、国民から受信料を集めている。職員採用にあたっても、国籍が問題にされることがない。そんなNHKに優遇措置が講じられていいのだろうか。国民が黙っているからやりたい放題なのである。職員の給料がべらぼうに高いことも知られている。下請けや関連会社も多く、公然と天下りが行われている。番組の内容もお粗末なものが多い▼ネット時代の主役は一人ひとりの「智民」であり、間違っても巨大組織のNHKなどではない。あたかもネットがフェイクの温床であるかのような印象操作がされているが、大手メディアの方がはるかに国民に迷惑をかけている。放送法改正に手を貸した安倍内閣は、どう私たち国民に申し開きするのだろう。国民よりもNHKの方が大事なのだろうか。国民を無視したNHKのための法案など、何が何でも廃案に追い込まなければならない。
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