北朝鮮を支配しているのは、共産党ではなく労働党である。そこの機関紙労働新聞が日本第一党を批判したのは、よほど意識しているからだろう。桜井誠氏が率いる日本第一党は、まだまだ規模は小さいが、日本人に徐々に浸透しつつあるのは確かだ▼行動する保守運動については、最初に動画を見たときには驚いた。一つは右派系であるにもかかわらず、一般市民を名乗っていたからである。もう一つは、ヒュプレキコールは過激であったが、右翼団体特有の乱闘服姿はほとんど見られなかったことだ▼どのような人たちが立ち上がったのかは、今もってわからないが、タブーに挑戦した勇気は認めなくてはならない。戦後一貫して日本では、在日や朝鮮総連の人たちについては、面と向かって批判することは許されなかった。拉致問題が長期間にわたって放置されたのも、それがあったからである▼桜井氏がすごいのは、靖国神社の英霊のなかでも、泥にまみれ、這いつくばって戦った末端の兵士に目を向けたことだ。下々の死者の声に耳を傾けるのである。日本の民衆の土俗的なエネルギーを軽蔑してきた日本のリベラルは、ここにきて民衆の側からの反撃に直面しているのである。彼らを罵倒することは容易だが、エリート社会の恩恵を受けている者たちの言葉に、どれだけの説得力があるだろう。もはやマルクス主義の幻想は打ち砕かれてしまったのであり、右左を超えて新たなラディカリズムが台頭してきているのである。
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