草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

今こそ日本人は魂を振起させなければならない

2023年11月10日 | 思想家
 全体主義のかの国による我が国の政治介入が行われているのではないか。それも与党や保守勢力に対して。これはあくまでも推測の域を出ないが、現在の日本の政治を見ていると、そう考えざるを得ない。
 ようやく日本が新型コロナから脱却し、経済の勢いを取り戻しつつあるのに、岸田首相は増税や緊縮に舵を切ろうとしている。岸田首相のLGBT法案ゴリ押しによって、自民党支持の岩盤保守を失ってしまった。日本の保守は分断され、お互いにいがみ合っている。これでは外敵に備えて国論が一致するどころではない。
 三島由紀夫に「わが自主防衛」(昭和43年8月22日の毎日新聞に掲載)という評論文がある。そこで三島は「最近の衛藤瀋吉氏の或る論文で『関節侵略に眞に対抗しうるものは武器ではない。国民個々の魂である』という趣旨があって、私も全く同感だが、そこに停滞していては単なる精神主義に陥る惧れがあり、魂を振起するには行動しなければならない」と書いていた。
 今のような政治の姿になってしまったのは、私たちが外敵に身構えるという精神を失ってしまったからではないか。口で危険性を説くだけではだめで、身を以て行動で示さなければならないのであり、魂を奮い起こすときなのである。三島が自衛隊に体験入隊をしたのは、他国による間接侵略の危機を感じていたからなのである。
 国防費だけ増やせばいいという問題ではないのである、危機意識が乏しいから、与党政治家までもが、かの国の手の上で踊らされてしまうのだ。
 この先の日本の政治は絶望的である。特定野党は勢いがなくなっているとはいえ、保守が分裂することで漁夫の利を得るだろう。最後の期待の星の高市早苗さんを、自民党内保守派が応援せず、違う候補を担ぎ出して、足を引っ張るようでは最悪である。もっともまともな政党は国民民主党であるが、あまりにも力が弱い。
 かの国のために働く与党政治家こそ、国賊であり、徹底的に糾弾しなくてはならないが、それは保守の分断を煽ることではなく、小異を捨てて大同に就くための、避けては通れない戦いなのである。

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