草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

戦後民主主義の負と岡田発言

2009年10月24日 | Weblog
 岡田外相による天皇のお言葉への発言は、断じて許されないけれども、色々考えさせられる問題を含んでいるよね。戦後の教育を受けた岡田にとっては、どうしてクレームをつけられるんだろと頭を抱えているんじゃないかな。国民のための天皇であれば、政治権力が交代すれば、それに合わせてあたりまえだと思ってしまうから。しかし、歴史をひもとくと、裏舞台は別として、公然と天皇を政治的に利用しようとすることは、タブー中のタブーなんだよね。薩長ですらそれはできなかったんだから。しかもだよ、天皇を死ぬほど慕う憂国の志士で、直接お言葉を賜りたいというのとは、岡田の場合は違うわけだから、袋叩きになっても弁護のしようがないよね。しかし、三島由紀夫も嘆いていたように、小泉信三あたりの入れ智恵で、週刊誌天皇になってしまってからは、天皇も威厳がなくなってきているよな。ここにきて、戦後民主主義のいい加減さが問われてきているんだと思うよ。象徴天皇という言葉も意味不明だし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政治のイロハも知らぬ鳩山首相

2009年10月23日 | Weblog
 鳩山由紀夫首相や民主党は、政治家としての自覚に欠けるよね。理想ばかり語っていると、かえってとんでもないことになって、国民に迷惑をかけるのに。クーデンオフ・カレルギーの言っていた友愛という言葉も、鳩山首相は誤解しているし。人間愛とか人類愛とかの抽象的なレベルではなく、思いのままに権力をあやつれる者としての責任を感じてもらわないと、国民から見放されてしまうよ。マックスウエーバーの『職業としての政治』(岩波文庫・脇圭平訳)のなかの一文を噛みしめるべきだと思うよ。口あたりのいいばかり言うのではなく、毅然としないとね。「政治にタッチする人間、すなわち手段としての権力と暴力性とに関係をもった者は悪魔の力と契約を結ぶものであること。さらに善からは善のみが、悪からは悪のみが生まれるというのは、人間の行為にとって決して真実ではなく、しばしばその逆であること。これらのことは古代のキリスト教も知っていた。これが見抜けないような人間は、政治のイロハもわきまえない未熟児である」。未熟児に1億2千万の生命は任せられないわけだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大義を忘れることなかれ

2009年10月22日 | Weblog
 鳩山首相も、民主党幹事長の小沢一郎も、総選挙では脱官僚という大義を押し立てておきながら、今では元官僚の言いなりのまま。国民を手なずけられると甘く見ているようで、陰に回っては舌を出しているんだろうな。政権交代は実現したし、してやったりと思っているんじゃない。でも、そんなことばかりしていると、とんでもないことになるよ。芥川龍之介の『侏儒の言葉』のなかに「政治的天才」という章があるよね。「民衆を支配する為には大義の仮面を用いなければならぬ。しかし一度用いたが最後、大義の仮面は永久に脱することを得ないものである。もし又強いて脱そうとすれば、如何なる政治的天才も忽ち非命に仆れる外はない」と書かれているんだけど、意味深だよね。政治家は大義という仮面をかぶっているんだとしても、それに忠実であることが求められるんだよね。「非命に仆れる」ことになりかねないから。鳩山や小沢がそれをないがしろにしているから、国民の反発は大きいものものがあるよ。政治的な混乱を起さないためにも、大義を踏み外すべきではないと思うよ。マニフェスト以上の影響があるわけだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脱官僚も空手形

2009年10月22日 | Weblog
 サヨクの人たちのブログでも、ようやく鳩山首相や民主党へのブーイングが始まったよね。騙されたのに気づいても、もう遅いんだけど。脱官僚とかいって自民党を批判していたのに、言行不一致もいいところで、元の大蔵省事務次官であった斎藤次郎を、こともあろうに日本郵政の社長に据えたんだから。いい度胸だよ。国民をなめてかかっているんじゃないのかな。裏で画策したのは小沢一郎だろな。細川政権時代は、小沢と斎藤はピッタリだったから。ヨイショしてきたテレビメディアも、驚いたと思うよ。とくに斎藤次郎は、キャリアのなかでも、事務次官経験者なわけだから。今でも現役官僚との関係も密だし。一般の民間人とはまったく違うよ。その人間を抜擢するんだから、民主党や鳩山首相は、国民に嘘をついたことになるよね。そこまでされても怒らないのであれば、もはや日本の民主主義もおしまいだよ。鳩山や民主党の官僚たたきは、所詮まやかしだったんだよね。自民党を追い詰めるための手段でしかなかったんだよ。それに付和雷同した国民が愚かだったということでしょう。それにしても酷すぎるよな。自治労に支えられた民主党が、最初から官僚を攻撃できるわけがないけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いい加減内閣から暴走内閣へ

2009年10月21日 | Weblog
 前政権の揚げ足をとっても、何にもならないのに、鳩山首相ができることは、そんなことだけ。「自民党が悪かったからです」とはぐらかしてばかり。国会だってやる気がないし、自らの偽装献金問題に蓋をすることばかりを優先してるよね。懸案の沖縄の普天間基地の移転につても、先送りを公言してみたり、子供手当てに関しても、閣内がばらばらだったり。こんな内閣はみたことがないよね。あれだけ民主党をヨイショしていたテレビメディアも、肩身が狭いんじゃないの。一番ビックリしたのは、北沢とかいう防衛大臣が、自衛隊のアフガニスタン派遣をほのめかしたことだよね。それって個人的な見解ではないだろうから、鳩山首相にも相談したんだと思うよ。インド洋での補給活動程度であれば、それこそ、血を流さずにすむけど、タリバンが攻勢を強めるアフガニスタンへの派兵では、犠牲者が出てしまうのは必至だよ。いくら民生支援でも、戦闘に巻き込まれかねないわけだから。鳩山内閣はいい加減内閣から暴走内閣に、それこそチェンジするんじゃないの。クワバラ、クワバラ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民主から国を救え 短歌3首

2009年10月20日 | 短歌
 
 むざむざと国のおおもとこわれゆくけなげに生きる民もありしに

 おめおめと生きながらえし月日なり霜月の花に頬を打たれん

 みちのくの茅屋にこそ草莽の思いはつのれり冬を間近かに

 

 

 

 

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国を思う者たちの反転攻勢

2009年10月19日 | Weblog
 国会を開かないのに、民主党はやりたい放題のことをしているよね。でも、それだって長くは続かないと思うよ。各種世論調査の結果では、まだまだ鳩山内閣の支持率が高いけど、あれだって分析の仕方では、別な見方もできるんだから。まずはお手並み拝見という人が大半じゃないかな。政党支持率では、予想以上に自民党は善戦しているよ。利権で支持者をつなぎとめてはおけないんだから。これからだよ反転攻勢は。民主党のマニフェストは実現しそうもないし。ばら撒きは国家財政を破綻させるのが必至だし。外交的にもお粗末極まりないから。それが国民に知れわたれば、後は支持率が下降するだけ。鳩山や小沢の疑惑追及をそらす意味で「野党自民党には政策論争を」という意見もあるようだけど、政策的にも行き詰まっているんで、逃げ道にはならないよ。民主党を中心とした政権の誕生によって、かえって忘れられた日本が蘇るんじゃないかな。野党に転落した自民党が、政権奪還に向けて態勢を整えることで。しかしながら、あまりにも国が混乱してしまうと、血気に逸る人たちも出てくる可能性があるよね。幕末の吉田松陰のように。日本の歴史には、国を思う少数の者たちが、身を捨てるということがよくあるから。それを暴発という言葉で切り捨てるべきではないよね。あの小林秀雄ですら、三島由紀夫と楯の会が決起した、昭和45年11月25日の義挙を評価していたわけだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偽装献金の深い闇

2009年10月18日 | Weblog
 日本の現職の首相が、法律に違反することをしていたとすれば、断固裁かれるべきだよね。元公設第一秘書が語っていることが真実であれば、鳩山由紀夫の父親の威一郎の時代から行われていたとか。つまり、鳩山親子は、不正な金を使って政治家になったということだよね。親子二代にわたってなんだから、大目に見ることはできないよね。トータルではとんでもない金額になるんではないのかな。それから、ここにきて注目されるのが、中国政府の金が動いてなかったかどうかだよね。クリントン国務長官はそれを受け取ったともいわれているわけで、もしそれが鳩山の偽装献金に紛れ込んでいたなら、それこそ大騒ぎになると思うけど。それと関連して、一つ気がかりなことがあるんだよね。日本共産党がどことなく鳩山政権に好意的なこと。「建設的な野党」とか言っているし。不可解極まりない。最近、日本共産党と中国共産党は急接近しているということを忘れてはならないよね。あえてうがった見方をすれば、日本共産党が小選挙区で候補者を立てなかったのも、中国共産党の働きかけがあったんではないかな。つまり、中国がなかに入って、民主党と日本共産党を握手させたということだよね。そう考えれば、中国が鳩山に対して、物心両面でバックアップしても、不思議なことではないよね。その臭いを嗅ぎ取ったので、「このままでは日本は中国の属国になってしまう」という危機感が東京地検にはあったりして。スパイ天国の日本にあっては、マスコミも信用できないから、最後の砦は司法ということになってしまうよね。現在の日本を救いうる唯一の組織が東京地検特捜なんだから、ぜひとも頑張ってもらいたいよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳩山の「東アジア共同体」はポーズだけ

2009年10月17日 | Weblog
 東アジア共同体は、大東亜共栄圏とどこが違うのかね。そこまで考えないのが、民主党と鳩山首相なんだよね。新左翼の理論家で、哲学者の広松渉が、死ぬ直前にアジアにこだわっていたっけ。京都学派の高山岩男を再評価したのも、それがあったからなんだよね。中国文学者の竹内好も、脱亜の議論を批判していたよな。しかし、広松にしたって、竹内にしたって、現状の中国や北朝鮮を丸ごと認めていたわけではないよ。日本と中国などが提携するとしても、それぞれの体制が変革されることが前提なんだよね。つまり、東アジアが一つにまとまるには、日本に革命を起こすと同時に、中国の共産主義体制がひっくりかえらなければ、先には進まないんだよね。生易しいものではないんだよな。小室直樹の師である経済学者森嶋通夫あたりの尻馬に乗って、時流に便乗しようと思って、鳩山は東アジア共同体を口にしたんだよね。森嶋なんか、学問的にはたいしたもんでも、絶対非武装を唱えたりした空想的平和主義者だよ。その意味では小室のほうがよっぽど上だよな。そんな学者が言ったことを鵜呑みにするんだから、政治家としての能力はないよね。しかも、中国だって、本心は迷惑じゃないのかな。言論の自由を認めるしかなくなるし、日本の文化的、経済的な攻勢にさらされかねないんだから。『支那革命外史』を書いた右翼革命家北一輝すらも、アメリカと戦うことにはためらっていたのに、鳩山は強気な発言をしているよね。核兵器を持つ気概もないのに、あくまでもポーズでしかないんだよね。へなちょこ鳩山では、アメリカと喧嘩できないもんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国柄を破壊する民主党

2009年10月17日 | Weblog
 国体というと誤解されるから、国柄といわれているんだろうけど、それを容赦なく破壊しようとする勢力と、毅然として対決するのが保守なんだよね。今の民主党や鳩山首相のやっていることは、まさしく国柄をないがしろにすることだと思うよ。外国人に地方参政権を与えたり、夫婦別姓を法律にするというのは、これまでの日本人の価値観を否定することでしょう。家族や共同体の絆を認めない暴論でしかないよ。祖父の鳩山一郎が友愛を唱えたのは、甘っちょろいへなちょこな気持ちではなかったはずだよ。EUの提唱者クーデンオフ・カレルギーの本を翻訳したのも、ソ連や中国の共産主義に呑み込まれようとしている日本を、何とか救いたいとの思いがあったからだよ。共産主義に迎合するということではなかったんだよ。クーデンオフ・カレルギーの母親が日本人だったこともあり、武士道の美意識を重んじ、日本人のつつましい生活と、規範意識に共鳴して、友愛という言葉を使ったんだよね。「武士の情け」という気持ちと通じるんではないかな。フランス革命のスローガンそのままではないんだよ。宇宙人といわれて喜んでいるようでは、鳩山首相は話にならないよね。その前にまず日本人としての自覚がないとね。鳩山一郎の本をもう少し熟読した方がいいんじゃないのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする