大腸がんになって生活が変わった

　最初から今日まで順調に来ているから浮かれているように見えるかもしれない

たしかに順調でありがたいが、一つ間違えればどうなるかわからないという恐れは持っている

それだけに、日頃から守るルールは決めてあるし、生活もある程度パターン化している

一番は「感謝」これは生かしてもらっているという感謝の気持ちを常に持っていること

誰に生かしてもらっているか？　それは神様

宗教家の神様ではない、人間には理解できない大きな力の事だ、宇宙も生命も魂も空間もすべてをコントロールしている永遠の力

その力で生まれ、生かされて、やがて滅し、また生まれ変わる、ありがたいことだ

生かしてくれているもう一つのものは、私の体内で働いている内蔵器官、免疫、腸内細菌、白血球、赤血球などの味方たち

そして太陽、そして先祖、両親、兄弟、家族に感謝

二番は「食事」まったくでたらめで、食べたいだけ食べ、飲みたいだけ飲んでいた生活だったが、今は腹八分目、野菜中心、ヨーグルト、蜂蜜など消化が良く、腸内に良い食べ物中心

とにかく大腸を切ったので、大腸を大切にしなければならない、その為には肝臓、胃腸、内臓をいたわっていく、暴飲暴食は絶対ダメ

酒も飲まない、飲める時がきても薄い焼酎を2杯くらいで止める、家では飲まない

固い肉、毎週5杯は食べていたラーメンも食べない、あれはほとんど噛まないで汁と一緒にズズっと流し込むからうまいのだ

大好きなメンマも消化が悪いし、今後は食堂でラーメンを食べることもないだろう、どうしてもの時は自分で昆布とかつおの出汁を取ってあっさり野菜塩ラーメンを生めんで量少なめにしてゆっくり食べる。

大好きなキムチもやめる、腸に激しい刺激を与える食べ物はやめる

辛い物は明太子を焼いて食べるくらいにする、つけどめいわしは少々なら良いか・・・スルメとか消化の悪い魚も食べられない

これも大好物だった山菜（特にワラビ、ゼンマイ）はアクが強く、消化が悪いからこれも諦める

食欲に負けてもういちど大腸や胃を壊したらすべては水の泡になる、これだけは守って行こう

とにかく人間の営みの基本は食べる-エネルギーや血液に変えて生命活動を維持するなのだ

口から消化器官、内臓、排出まですべてスムーズであることが一番重要だ、一つ欠けてもうまくいかない

だからこそ食事に気を使い、体に気を遣うことを一番とすべし

闘病中を忘れて暴飲暴食、喫煙して豪傑を誇る人がいる、個人の自由だからどうでもいいが私はまねできない。

自分を律することが出来れば、そこそこ生きていられるだろう

楽しみは食べることだけではない、体に悪いものは我慢する、別の楽しみを探して楽しむ

とにかく大腸に負担がかかるものはやめる、ずいぶんと食生活もかわるなあ

夜は23時前に寝る、朝は6時前に起きる

神様仏様を大切にして敬う　太陽を浴びる　静かな時間を持つ　きれいな景色を見る、緑を見る、趣味を楽しむ、人に会う、爽やかで軽い飲食を楽しむ

良い音楽を聴き、良い書物を読む、散歩する、気持ちを大きく持つ、無理はしない、悩まない、流れるままに流れていく、あるがままに生きる。

抗がん剤治療はがん細胞を消すためのものだが、健康な細胞をも攻撃して体の抵抗力や免疫が弱まる

今は調子良いが、この先どれだけ免疫に影響してくるかわからない

つねに覚悟をもって最善を尽くすこと、成功のイメージを無くさないこと、自分の力と潜在意識の力を信じること、自分を甘やかさないそれが全てだ。