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子供の教育

2005-09-17 09:20:43 | Weblog
虫の声が楽しい季節になりました.この虫の声を親しく楽しく、或いは美しく聴くことは日本人の特技だそうです.全部がそうとは限らないでしょうけれど、多分ヨーロッパの言語を話す人々には単なる騒音にしか聞こえないという記事を読んだことがあります.これは言語の音を聞き分ける能力と対応していると思われます.日本人はそういう音の世界に生きてきた民族です.ですから国語は音を基本にして教えるべきであり、小さいときから外国語教育をする事は、外国語に堪能で日本語の分からない日本人(?)を生み出すばかりだと思います.外国語はブロークンでも良いと思います.前回書きましたが、子供にはイザナギイザナミの両尊がなされたように正しい音読教育を最優先すべきだと思います.

また子供の教育といったらすぐに思い出すのが、ツバメの雛の姿です.ツバメの巣をご覧になったことがおありですか?親鳥が帰ってくると一斉に黄色い嘴を最大限にあけて口ばかりのような格好で餌をねだります.親鳥が去ると水を打ったかのようにシーンとなります.その必死の姿は愛らしいと言うか何と言うか、欲しいという心の一途さに私は打たれるのです.そして子供の教育をいつも思うのです.

家庭教育もそうですが、学校教育は特にそのありがたい意図とは別のものになって、食べたくない者というより食べたいのだか食べたくないのだか判らない雛を作り出しているのではなかろうかと思います.そして口をつぐんでいるものの口を愛情のあまり無理やりこじ開けて餌を押し込んでいるのではなかろうかと、、、、先ず知りたい心、飢えの心を作り出すことが必要ではないでしょうか.ゆかし心、まほし心、昔の人はそう言いました.
これが学問の始めであって、教育とはそんな心を育てることではないでしょうか.

桜沢先生も学問は一人でするものだと書いておられますが、教育者は親も教師も知らまほしという心をくすぐるものでなければ勤まらないんだなーというのが、今小さな教室を開いて再び人にものを言う身になってPTAの昔に見たツバメの雛の姿を思い出す今日この頃です.
コメント (1)
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