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『本能寺の変 431年目の真実』

2015-05-28 10:13:25 | その時々2

これは夫が貸してくれた本の題名ですが、著者は明智憲三郎という方で明智光秀の血脈のお一人だそうです。小学生時代から本は大好きでした。父のお年玉は本、お誕生日プレゼントも本・・・・・中学生時代には図書係になって図書室の本を全部読もう・・・・・などという手当たり次第の無秩序な読書傾向で何でも派読書でした。読書傾向が狭くなったのは、カタカムナに出会って以来・・・・・うんと収束して私のマンダラゲの図案がはっきり浮かび上がってきました。『私の機織り』人生は最後の曼荼羅図を織る時期に近づいて来たのか(???・・・だと解釈しているのですが)雑多な読書に興味を持たなくなっていました。

 

それがです、それがこの『本能寺の変 431年目の真実』に惹かれました。実はそれに類する本を他にも夫は持っていました。近ごろそういった本が流行なのか・・・・・、それとも明智の郷が身近になったためか・・・・・・岐阜城の特異さを目の当たりにしたりして、夫はこの東海地方の地理と歴史にあらためて興味を持っていました。私も岐阜城や犬山城・・・・・あちこちの探訪に面白く連れていってもらっています。この前も国道418号線では忘れ得ぬ酷い(?)思い出が出来ました。ですが夫の読んでいる本にそれほど興味はなく、まあ放置されたままのを片付けるくらい・・・・・それがこの『本能寺の変 431年目の真実』という題名と著者明智憲三郎という名前にひどく惹かれたんです。そして読み始めたら、最後まで読まなくては済まなくなってしまいました。

これは大変な本です。そして真実に極めて近いと思います。ちょうど私が川崎先生の説に出会って日本の古代史に関する長年のもやもやが晴れたように、どんな歴史解釈に出会っても晴れなかった信長・光秀・秀吉・家康・・・・・そして藤孝に関するもやもやがすっきり片付いたように思います。関わった人達すべての計画と思い違いとが交錯して出来上がった『本能寺の変』というものの事実と感情とがここまですっきりするというのは、真実に近いのだと思います。

 

戦国時代の『もやもや』を抱えていらっしゃる方は読まれるがよいと思います。それぞれがそれぞれの年代に抱える『もやもや』こそが積み上げていく人生のその時々のテーマだと思います。自分の人生で一つづつ片づけなければならないと思います。私も自分の最大のテーマ『言葉』を前にして以来、脇に置いていた歴史に感じた矛盾の『もやもや』を一つ片づけて、ますますすっきりと打ち込めそうな気がしています。


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