松茸の季節になりました。夫は松茸が大好きで(誰でも好き?)、平戸にいる時は8月の終わりごろになると佐世保の戸尾(とのお)市場に出かけたものです。いま私達は木曽地方にいて、そこは栗と松茸の産地?????・・・・・松茸探しに出かけました。・・・・・あの国道418号線で、ひどかったけれど、思い出すだけなら楽しい『酷道418号線』の思い出・・・・・実はあの時そこで期待させるような看板を見つけていたんです。
『松 茸 市 場』
期待通り松茸を見つけました。大事な収穫物を抱えて自宅に戻って、その日の晩餐のメニューは『松茸の土瓶蒸し』と『きうりの糠漬け』・・・・・贅沢で貧しい(?)食事を楽しみました。夫は土瓶蒸しのお汁が殊の外好きなようで、まあ一種独特の顔つきをして楽しんでいます。見た目はたったこれだけのお料理で、夫に妻の手間は分かりますまい!!!!!(それが女房の心意気!!!!!)・・・・・松茸の土瓶蒸しは、だしが命・・・・・(?、まあ松茸がなければはじまらないのですが)、『母から娘へ』の季節版ということでついでに加えておきたいと思います。基本は昆布だし・・・・・昆布のだしを静かに引きます。頃合いを見計らって火を止め、そこに鰹節を少なめに入れてすぐに濾します。濃い旨味はいけません。鰹節の旨味を薄く取り入れはするものの、臭みを残してもいけないんです。もちろん昆布の臭みもいけません。そのお出汁に『イキな塩』を主に丸島醤油の薄口を隠し味にして味をつけます。
鶏のささみを筋からすきとるように、小さめに切ります。これにも『イキな塩』をまぶしておきます。お汁を濁らせないためにはサッと熱湯をまわしかけます。まあ家庭の味ですからそのままでも・・・・・白身のお魚があればいいのですが、平戸人の眼鏡にかなうようなのを見つけるのはなかなかに難しい。あとは三つ葉を適当に切って・・・・・香りや臭いの強いものは極力避けて(松茸の香りだけにして)、好みの具を入れます。(量を増やすにはエリンギを足すとよいと思います。)
さて・・・・・・今は仮住まい!!!土瓶がない!!!!!でもここら辺は大好きな志野焼きの産地です!当地に来てすぐに買い求めた筒茶碗のような紅志野のお湯呑みが土瓶の代わり・・・・・おちょこの代わりは木曽ヒノキのスプーン・・・・・、お茶碗に具を入れて(私はマクロビオティック流の順番に)、蒸し器で10~15分・・・・・酢橘(すだち)を添えて出します。酢橘でないといけません。カボスはちょっと違うと思います。夫は恵比須顔でおかわりをしました。あと数年もしないで平戸へ帰ろうと思っている私達にとっては『冥途の土産』ならぬ、異郷にあっての思い出に産地なればの松茸・・・・・美味しくいただきました。当地にいる間に、志野の土瓶を探そうと思います。
今回知った貴重な情報:虫食い松茸の下処理・・・・・松茸と茄子のへたを塩水に30分くらいつける。虫が逃げてしまうのだそうです。