あちらこちらで梅がちらほら咲き始めている。
先日、ある方と喋っていてこんな質問をされた。
紅梅と白梅の違いは? と聞かれ、さらに花の色が違うことは誰が見ても歴然としているが、それ以外に? と突っ込まれ、答えに窮した。開花すれば花の色で判断できるが、開花前はどのように判断するか知っているか? と。
えぇぇ、それは幹や枝の表面や太さでしょ! とええ加減に返答したが、 “ブブ~” という返事が返ってきた。
禅問答しているかのようなやり取りに相手は諦めたのか、「紅梅と白梅の違いは木の断面で分かる」と。開花前でも枝を切ればどちらなのか判別できるということらしいが、 “えぇぇぇ~、木を切るんかぃ!” と突っ込みたかったけど、それは大人対応で喉まで出ていたが呑み込んだ。
紅梅の断面は紅色で、白梅は白色というのが、この写真でもわかる。しかし、切ってしまうと、木が乾燥し色が抜けていき徐々に褐色になっていくという。これは知らなかった。頭をいくら振ってもこの答えは出てこない。驚きである。
花だけではなく木の中も美しい、命あるものの神秘を感じる。教えていただいた方への感謝も忘れずに! ちなみに、紅梅と白梅の実の味も違うようだが、一般的に梅干しや梅酒になど食用に使うのは白梅の実である。
紅梅と白梅の木の断面
文/ 渡邉雄二(2022年の筆者ブログ記事を加筆し転載)
写真/ 渡邉雄二・ネット画像より転載(木の断面)
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