仁和寺では「秋の華会」が行われている。
本坊の随所にいけ花が設えてあった。
この華会は、仁和寺の「御室流」と
泉涌寺の「月輪未生流」の華の共演。
今回は特別出瓶として、
皇室ゆかりの御寺泉涌寺が家元を務める
月輪未生流の作品が主に展示されていた。
御室流は、古典技法を継承しながら
自由ないけ花表現を追求。
いけ花の美しさといけ花の心を
伝えることを目的にした流派。
一方、月輪未生流は、歴代皇族への献花が始まりで、
他の流派が仏に供えるために色花を飾ったのに対し、
歴代の天皇に捧げるための花を飾る流派である。
同じ真言宗ではあるが、
異なる派の共演はそうあるわけではない。
流派の目的は違えど、
日本の文化であるいけ花伝承の役割はともに同じ。
文の一部は華会の案内ボードを参照