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神体山信仰の「太郎坊宮」の神秘。湖東の風景1 <バックナンバーシリーズ>

2017-03-01 14:00:13 | 日本の信仰
「太郎坊宮」。正式名は太郎坊・阿賀神社という。パワースポットの名所として知られている。ちょこちょこTVでも紹介されているようなのでご存知の方も多いかもしれない。
その場所は、滋賀県東近江市。赤神山の岩石が露出する断崖に建立されている。見るからに神が宿る霊山として神秘的な雰囲気を醸し出す。神体山信仰の神社として知られている。



移動中に、車中から山肌に見えた神秘的な社に興味をだき尋ねた。同行していただいていた地元の方から、太郎坊宮(たろうぼうきゅう)ですよ、という返事だった。私の好奇心を察してか、では行ってみましょ。車で上がれますので、という言葉が足腰の弱い私には神の激励のように聞こえた。



社務所前に到着したが、車はここまで。上を臨めば傾斜ある階段740段を登る。山岳信仰のの霊地だけあって多少の苦行はいたしかたない。やっとの思いで上がると本殿前に高さ12mの一枚岩がそびえる。その巨岩は、神の神通力で人ひとり通れる割れ目ができた、という謂れのある岩である。それを「夫婦岩」と呼び、その間を通ると病気が治るといわれているようだ。




断崖に建つ本殿前から眺める近江平野は、稲刈りの時期だったので黄金色に輝いていた。そして神事や神楽、能などを催す舞台があり、その舞台から見下ろす平地の姿は遠くに思えてくる。
山を神体として祀る神社は、どうしても神秘的な雰囲気を感じる。確かに空気も風も違うのであろう。なによりも違うのは、参拝する方たち"思い"や"願い"のような気がした。

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