最近、たて続けに京都の「細見美術館」と、神戸の「神戸ファッション美術館」へ行った。
細見美術館は琳派第23弾となる「琳派の扇絵と涼の美」と題し、細見コレクションを中心に、扇絵・団扇絵や夏の草花図や秋草図などの展覧会。一方、神戸ファッション美術館では、浮世絵にみる江戸っ子スタイル「花のお江戸ライフ」を楽しませてもらった。
扇や団扇は、江戸時代の中期頃から京都の庶民の身近な調度品として親しまれていた。その扇や団扇などに描かれている絵を楽しむ文化が広がっていた。京都では、俵屋宗達が主人として切り盛りしていた「俵屋」が製造・販売する店として大変人気で高い評判を得ていたようである。
扇絵や団扇絵は、宗達を筆頭に尾形光琳、中村芳中、酒井抱一、鈴木其一らの著名な絵師も積極的に手掛け人気を博していたようだ。その琳派の絵師たちの扇絵などの展覧会が現在開催されている。
一方、江戸後期に江戸の庶民に親しまれたのが「浮世絵」である。庶民の関心を引くように浮世絵にも様々な主題が現れた。例えば旅行ブームを背景にして生まれた風景画をはじめ、旅、食、趣味といった今の我々の関心事と重なる主題で表現されている。
同展は、当時の江戸っ子が夢中になった様々なブームや日常の暮らしに寄り添った娯楽の数々(旅行・メイクアップ・ペット・グルメ・ガーデニング等)をキーワードにして、後期浮世絵画壇を代表する喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重をはじめ、歌川豊国、国貞などの浮世絵が展示されている。
江戸後期に地域は違うが庶民文化の形成に大きくかかわった京の「扇絵」、江戸の「浮世絵」。著名な絵師たちによる時代や文化を伝えるモノとして時代を席巻。絵を見ながらそれを読み解くのも楽しいものである。
リポート/ 渡邉雄二
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