刺繍打敷の工房で、日本刺繍の製作現場を観せていただいた。お寺でよく見かける、卓の天板の下にはさむ敷物。この敷物の修復している、京都ならではの工房、和光舎の三条店におじゃました。
大きなモノはパーツごとに刺し、それを一枚の厚めの布地にまとめる。写真のものがそうである。同工房は修復がメイン、長年使うと糸が擦れ切れてしまうのでお寺からの修復がひっきりなしという。たまに祇園祭などの美術品などの修復も手がけている。
ひと針ひと針刺す作業は気が遠くなる。それをコツコツと丁寧に仕上げていく。昔も今も変わらない匠の技があって伝統が受け継がれていく。
外は35℃を上回るほどの熱量に汗が滴り落ちる。くれぐれも熱中症にはご注意を!
昨日は、ワークショップフェスで「仏画曼荼羅アート」講座。参加される方たちに"ガイドphotoニュース"を配布。
各教室の生徒さんたちの作品をできるだけ紹介していきたいと思っている。
各教室の生徒さんたちの作品をできるだけ紹介していきたいと思っている。


前に孔子、その斜め右後ろに老子を描き、釈迦は両者の間から顔だけを見せる。三教図といわれているものである。
中国では儒教、仏教、道教の三教は究極において一致するという思想からこのような画が生まれ、一幅に三教祖が描かれるのも多いらしい。
日本でも室町時代の水墨画に例が多いようだ。その中でも建仁寺 両足院に所属(写真)されている伝如拙筆のものが著名。道釈画なので達磨さん風に描かれているのが、ちょっと微笑ましい。