一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

178    春めける女となりて座りをり 

2011年03月07日 | 

「春」の第一義の語源は、①草木の芽が張る。②田畑を墾る(はる)、③天候の晴る、だそうで、勿論季節の春のこと。

 

第二義には、青春、売春、春画などとして使われる「春」がある。自然界の動物たちは、この第二義の『春』のお陰で現在まで繁栄を続けている。

 

さて、この句「春めける」は、どう解釈すべきか?

 

第一義ならば、女性の春らしい髪形、化粧、口紅、衣服や装飾類などが想像される。

 

第二義ならば、少女から娘へ、娘から人妻へ・・・・などの、ある特定の女性の変化を季節の春と共に言っているのかもしれない。

 

「座る」は、和室か洋室か、など様々な場所が想定されるが、どう解釈するか、あとはあなたにお任せします。つまりこの句、実に曖昧なのである。

 

 

    

コメント
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