今日は、旧暦の2月15日。お釈迦様の亡くなった日、涅槃会(ねはんえ)でもあり、この春二度目の十五夜、満月である。
菜の花の正式名は、アブラナ(油菜)。ナタネ(菜種)とも呼ばれる。現在は、日本アブラナより、西洋アブラナが主流だそうである。
アブラナの種の比重の四割が油として精製される。いわゆる菜種油である。ハゼの実から採れる蝋は、1000キロに対して1キロしか採れないそうだから、アブラナの高効率がよく分かる。
現在「菜の花」は、広義にアブラナ科の花の総称としても使われている。
さて、この句、地球に咲く菜の花を真ん中に置き、太陽と月という天体を左右に取り合わせて雄大である。この太陽系を俯瞰すると、月、地球、太陽が一本の直線上に並んでいるのだ。厳密に言うと、月と太陽は線の上、地球は線の下なのだが・・・
今日は東京時間で、月の出17時26分、日の入り17時51分だから、菜の花があればこの句の状況とぴったりである。
この句は、言わずとも知れた与謝蕪村の名句。