一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

195 隻脚の鳩群れにあり春の朝   野里女

2011年03月24日 | 

句会では、提出する俳句の難しい字にはルビをふってもいいのだが、何処までルビをふるべきか、の判断がなかなか難しい。

 

 その時のこの句の、「隻脚」にはルビがなかった。これは、「せっきゃく」と読み、「片足」の意味だ。では、何故「片足」と書かないのか。わざわざ難しい字を使うのか。

 

 初心の頃は、そのことにある種反感を感じたものだ。しかし、そのお陰で字や意味を知ることができるのだから、有難いことなのだ、と次第に思うようになった。

 

知らない字、感謝感謝で、辞書を引く。

 

ところで、私は未だに隻脚の鳩を見たことがない。

 

 

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