一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

194 風光る天守の鯱に鳩止まる 豊春

2011年03月23日 | 

これは、掛川へ吟行に行った時の句である。

 

一時、山内一豊の居城であった「掛川城」は、当時の姿を純木造で復現している。城としては小振りであるが、逆川の深い堀を巡らし、天守閣から遠州平野を一望できる平城である。

 

鯱(シャチホコ)は、名古屋城の金の鯱が有名であるが、頭が虎、体が魚の想像上の動物。掛川城の鯱は、小さな城にしては大きすぎて、バランスが良くない。

 

その彼方の鯱に鳩が止まった。やわらかな日差しの中の大きな鯱と小さな鳩、城の白壁を象徴して「風光る」を取り合わせ、吟行句として秀句

 

 

 

 

 

 

コメント
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