一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

185    春昼や何処かで牛が啼いている  炎火

2011年03月14日 | 

数十年前の農村では、どこの農家でも牛を飼っていた。牛乳はもとより、運搬や田を耕す仕事のほか、牛舎に稲藁を敷いておけば、糞は自然に有機堆肥になるし、実に有能な動物であった。

 

しかし、耕運機の出現によって、あっという間に農家から消えていった。牛舎が、農機具置き場に変わったのである。

 

さて、牛の鳴き声は、草食動物らしく春昼の居眠りを誘うように、実に長閑である。四方に牛小屋のある田園風景が想像される。

 

今でも丹那盆地のような乳牛をたくさん飼っている農村に行けば、何処かで牛が啼いているのを聞くことができる。

 

 

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