一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

475  短足が質実剛健寒立馬  さくら

2012年01月16日 | 

(たんそくが しつじつごうけん かんだちめ) 

 

私の子供の頃は、荷物を曳く農耕馬が結構いて、道路に馬糞、牛糞がよく転がっていた。馬糞はコロコロしていたし、牛糞はベチャベチャしていた。

 

 この句の通り、確かに荷を曳く馬は、胴体が大きく、足が太くて短かった。馬の目は優しかったし、おとなしっかった。正に、質実剛健だったのだ。今の北海道のいわゆる「道産子」や青森の「寒立馬」が同じ種類ではないかと思う。その後、テレビで競馬場のサラブレッドを見た時、あの足の細さに驚いたものだ。

 

ところで私達日本人も、農耕馬的体形からサラブレッド的体形に変化している。身体は五等身から七等身へ、顔立ちは武士的から貴族的に変わりつつある。食事や労働などの生活の変化は、短期間に体形までも簡単に変えてしまうのだから、驚きである。

 

 

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