(どんどやき いつかやかるる わがみかな)
どんど焼の起源は、鎌倉時代あたりまで遡るようだ。左義長ともいうが、こちらが本家のようである。
私の子供の頃は、小学生だけで年明けごろから近くの河原で準備を始めた。まず、中心に孟宗竹を藁縄を張って立てる。回りを箱根竹など細い竹で囲み、中の空間にリヤカーで集めたのお飾りを詰め、達磨を吊るす。完成すると、隣から壊しに来ることもあるので、泊まり込みで守るのが、子供たちの楽しみでもあった。当日は、朝4時ごろから起きて、中を「燃すぞー、燃すぞー」と触れ回るのである。
焼き物を生業としている私が窯焚きではなく、あの明け方の闇の中に赤々と燃え盛るどんど焼きと火葬とにイメージをだぶらせるのは、不思議でもなんでもない、当然のことである。