一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1072  ひきこもる青年の家柿たわわ   加支

2013年11月01日 | 

  数10万年の人類の歴史は、常に飢えとの戦いであった。江戸時代に寛永、享保、天明、天保の大飢饉、昭和でさえ東北大飢饉があった。

  ところが、戦後生まれのほとんどが、飢えどころか空腹さえ知らない飽食時代を生きている。人間以外の動物、例えば犬を見ていれば、満腹ならば動く必要がないから寝ている。人間だって同じで、いつも満腹ならば、欲望や行動力や好奇心が湧くはずがない。

  不登校など、社会に出て行かず、家に又は個室にひきこもっている「ひきこもり」は、日本に300万人ほどもいるらしい。中には50代の「ひきこもり」もいるという。それは、物質的に豊かな社会が生んだ副産物とも言える。

  糖尿病は飽食時代の副産物と言えるそうだが、ひどくなると壊疽を起こす。ということは、人間社会でもあちこちで壊疽を起こしているのかもしれない。

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