一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1081  警策のあとの静けさ冬初め   てる代

2013年11月10日 | 

  禅堂では、修行者の姿勢が乱れたり、居眠りすることがある。そのような時に、見張り番の先輩(直日・じきじつ)が乱れを見付けると、警策という平べったい棒で修行者の肩や背中を数回叩く。それは、眠気を冷ますため・又は気合いを入れるためであって、音が大きい割には痛くない。骨を叩かず、筋肉を叩くからだ。

 初冬の禅堂では、時々静寂の中に警策の音がパンパンとするだけだ。そんな静寂であっても、小鳥たちの声や雨や風の音、木の葉の落ちる音も聞こえるだろう。

 

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