一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1097  小春日やもぞもぞ動くものの居り  伸宜

2013年11月29日 | 

 冬の風のない暖かな日差しの中で、もぞもぞ動くものがいるという。さて、一体何だろう。そうか、場所は日差しの中とは限らない。室内だって、洞穴の中だって構わない。

 そう言えば昨日、散歩の帰りに、アスファルトを一匹の真黒な毛虫が横断していたっけ。「おいおい、毛虫君、もう冬なのにどこへ行くのかね。蛾になり損ねたのかい。早く蛹(さなぎ)になって越冬したほうがいいと思うよ」なんて話しかけたっけ。

  又先日我が家の3歳のデンが穴を掘って、捕まえた土竜(モグラ)がまだ生きていてぞもぞ動いていた。又今日草むらで拾ってきたらしいマダニも毛の上でもぞもぞ動いていたっけ。

 それとも作者のワイフが、朝の布団の中でもぞもぞ動いているのかもしれない。「こんなに暖かいのに早く起きろ」と、ワイフに癇癪を起しかけているのかもしれない。これが本命かもしれない。

 あなたなら、どんな情景を想像しますか?いづれにしても、あんまり嬉しい情景ではなさそうです。

サザンカ(山茶花)

コメント
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