長寿箸は本来、奉納金などのお返しとして神社仏閣からの白木の「授与箸」のことだとか。割り箸の上等なものではあるが、勿論金額的には大したことはない。
ところが最近は、還暦、喜寿、傘寿などのお祝いの贈答として、箸の店でも売っているという。高級なものでは、夫婦2組で数万円もざら。売る方も売る方だが、買う方も買う方である。あほらしくて話にならない、と言いたいところではあるが、それで商売が成り立ち日本経済に寄与している、と肯定的に考えるべきであろう。
粥柱は、小正月の小豆粥(あずきがゆ)に入れる餅のこと。粥杖とも言う。そう言えば私は、母が亡くなってから小正月の小豆粥を食べていない。この句を見て急に食べたくなったが、自分で作ってみようと思う。