一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1142   主なきままの窯場や下萌ゆる   青鳥

2014年02月12日 | 

  日本の住宅の数は約5700万戸、そのうち空き家は約750万戸で13.1%だそうである。(平成25年の調査)

  その中には、朽ちた住宅や別荘、工場、店舗、そして窯場もあるだろう。売るに売れず、貸すに借り手がないままに朽ちてゆく廃屋が750万戸である。もったいない、・・・・・これを利用しない手はないのだが、放置されたままである。

  そんな廃墟に春の草、いわゆる雑草が芽吹いている。人間に占領された土地を取り返すかのように、セリナズナゴギョウハコベラホトケノザその他諸々の草木が芽吹いている。

  この句は、明日は我が身と身につまされるが、草木にお返しすると考えれば、不経済でも非効率でもない。

コメント
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