NHKの朝の連続ドラマで主題歌「雨のち晴レルヤ」を歌っている「ゆず」というフォークデュオの二人も、元は路上ライブをやっていたそうである。そんな青年たちの中で、メジャーになっていくのは、ほんの一握りに過ぎないのだが、一旦メジャーになってしまうとすごいらしい。コンサートには5万人以上も集まるし、CDも100万枚以上なんてざらに売れるから、所得も半端ではないという。
ところで、この句の三味線弾きの青年はどうであろうか。日本人が日本の伝統音楽を忘れている時代である。長唄・清元・常磐津・新内・小唄・端唄そして、民謡。その中でも津軽三味線は比較的人気がある方だが、それでもなかなか厳しいのではないか。
指先の痺れるような春の寒さが世間の厳しさを物語っているが、私は青年のド根性に拍手を送りたい。青年よ、頑張れ、君の努力はいつか日の目を見るに違いない。