(はつしまの ほかげきらめく さねともき)
旧暦1月27日(新暦では2月末)は、源実朝の忌日。実朝は源頼朝の第二子として生まれ、12才で征夷大将軍となったが、28才の若さで鶴岡八幡宮で兄頼家の子、公暁に暗殺された。
実朝は、和歌に通じており、「金槐和歌集」がある。箱根権現、三島大社などを巡り、伊豆山権現に参った時の歌、
箱根路をわが越えくれば 伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ
この歌の「沖の小島」は、現在の「初島」であるらしい。この時期、夜になると、初島近辺にはイカ釣り船の明かりが輝いて見える。