一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1154  第210回 二月 岩戸句会

2014年02月26日 | 岩戸句会

春めくや水面に挑む二羽の鳶    豊春 

初島の灯影煌めく実朝忌

 

夜回りの鐘引き返す峠道      薪  

雛の夜の鏡に知らぬ女居り 

 

色の無く音無く寒の明けにけり   稱子

誕生の記念の梅のほころびぬ

 

極楽の入口で覚む春炬燵      章子

墨田川渡りて求む桜餅

 

ゆるゆると体ゆるめる春の旅    洋子

雛飾るLED(エルイーデイ)に替えようか

 

梅林や地球と同じ星は在る     炎火

立春や建設株に目を通す

 

春めくやウエイトレスの作り声   鼓夢

近づけば松枝に吹ぶく別れ雪

 

前向きに生きて冷たき春の風    遊石

ベルト穴一つゆるめて春隣

 

早起きに夢か現か雪の中      歩智

朗らかに子等の声あり雪の朝

 

梅白しうつろう風情今昔     一煌

立春の重き雪かな陽の光

 

残雪が陽なかで光流れ出す    余白

沈丁花雪の薄絹美しや

 

一秒も狂わぬ時計梅の花      雲水

一片の降らす雪もうありませぬ

コメント
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