一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1141   残雪の美しきかな建国日

2014年02月11日 | 

  建国記念日の前進『紀元節』は、「日本書紀」が伝える初代天皇である神武天皇の即位した日。西暦紀元前660年の元旦(旧暦)であったが、新暦の移行にともない1873年(明治6年)に、2月11日と定められたそうである。

  さて最近、佐村河内なる者に楽曲を提供した新垣隆氏の楽曲詐称事件が、民放テレビを騒がしているが、日本の元祖の大嘘、大法螺と言えば、「古事記・日本書紀」であろう。稗田阿礼は、日本の嘘の元祖である。しかし、さすがに1300年も経ってしまうと、尊敬されはしても嘘を咎める人はいない。『紀元節』も誰が勝手に作ったのやら・・・・・

「楽曲詐称事件」について、面白い記事がありましたので、紹介します。

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1161   猫の恋ポアンカレ氏は数学者   恵美子

2014年02月10日 | 

  フランスの数学者ポアンカレが、1904年に予想した数学の命題が、ポアンカレ予想。私は、NHKスペシャルで見たが、この100年間に多くの数学者がこれに取り組みながら証明できず、中には発狂したり自殺した者も出たそうである。

  ところが2003年、ついにこの難題をロシアのペレルマンが証明し、インターネットで発表した。その後、ペレルマンをアメリカに呼び、論文の説明を求めたが、ほとんどの数学者が解説を理解できなかったそうである。

 さて、チンプンカンプンのそんな高等数学はどうでもよいとして、ポアンカレと名付けられたオス猫が、発情中のメス猫を求めて町をほっつき歩いているという。

 猫の行動や考えを理解するのだって、実はポアンカレ予想くらい難しいかもしれない。いや、それ以上かもしれないのだ。

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1160   降らす雪もう一片もございません

2014年02月09日 | 

 「そうかい、そうかい、もうないかい」

「ぜーんぶ使い切りました」

「それにしてもよく降らしたなあ」

「今年は特に頑張りました」

「どうして、そんなに頑張るんだい?」

「愛してますから」

「誰を?」

「あなたを」

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1159  猛吹雪唄そのままに跳ねる犬

2014年02月08日 | 

 太平洋南岸を、10数年ぶりの台風のような大雪低気圧が、更に発達しながら通過している。とにかく風が強く、注意報より上の警報が出ている。吹雪とは、風速10メートル以上、15メートル以上を猛吹雪と言うそうである。

 積雪は、PM1時現在20センチくらい。とは言っても、積もった雪が風に飛ばされ、均一に積もらないから正確な数値は分からない。

 道路には、タイヤチェーンを巻いているのに動けなくなった車が放置されている。これだけ風が強いと、「ストーブの上に甘鮭雪見酒」などと呑気なことを言う気分にはなれない。但し、強風は電線に積雪しにくいから、停電はないかもしれない。

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1158  長寿箸もて引き上ぐる粥柱   佳津

2014年02月07日 | 新年

 長寿箸は本来、奉納金などのお返しとして神社仏閣からの白木の「授与箸」のことだとか。割り箸の上等なものではあるが、勿論金額的には大したことはない。

 ところが最近は、還暦、喜寿、傘寿などのお祝いの贈答として、箸の店でも売っているという。高級なものでは、夫婦2組で数万円もざら。売る方も売る方だが、買う方も買う方である。あほらしくて話にならない、と言いたいところではあるが、それで商売が成り立ち日本経済に寄与している、と肯定的に考えるべきであろう。

 粥柱は、小正月の小豆粥(あずきがゆ)に入れる餅のこと。粥杖とも言う。そう言えば私は、母が亡くなってから小正月の小豆粥を食べていない。この句を見て急に食べたくなったが、自分で作ってみようと思う。

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1157  未だでしょう春来るなんて未だでしょう  野里女

2014年02月06日 | 

  さて、この俳句の季語は「春」だから、春に分類すべきかそれとも冬にすべきか、悩んでしまった。何故なら、冬に作ったことが明らかだからだ。これが

〇未だでしょう春来たなんて未だでしょう

と「来た」と過去形にすると、立春以後のような気もする。「春来たなんて未だでしょう」というのが、なんか違和感を感じるので、「春来たなんて嘘でしょう」くらいの方が読者にとって分かり易いんじゃないでしょうか。つまり、

〇未だでしょう/春来たなんて嘘でしょう」

作者には申し訳ありませんが、これで私的には完成ですね。

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1156   侘助の紅を手折りて渡しけり

2014年02月05日 | 

 昨日は、夕方から立春の雪が降った。2~3センチだから大したことはないが、それでも銀世界である。

  さて、我が家の梅や蝋梅、福寿草もいただいたものである。そして、花が咲くたびにその人を思い出す。中には、この世におられない方もいるから、切ない思いになることもある。

 だから、庭に咲いている草花を所望されたら、必ず差し上げることにしている。沢山あれば、掘って根っこごと差し上げる。数年して再訪されて、「あの時にいただいた花が毎年咲いています」などと言ってくれると、実に嬉しい。

マンサク(金縷梅、万作)

 

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1155  節分の鬼に抱かれて喜ぶ子  祈久男

2014年02月03日 | 

 今日は節分で、冬の最後の日であるが、東京の気温が18度だとか。これは桜が散るころ、4月の気温だそうである。確かに、我が家の万作も満開、梅もちらほら咲き出した。

ところが、明日は立春でもう春なのだが、寒波がやって来てどんと気温が下がり雪が降るらしい。明日からは、どんなに寒くても「余寒」と呼ぶ。

さてこの句、鬼に抱かれて幼子が喜んでいる。怖がらずに喜んでいるのは、お父さんかおじいちゃんが鬼だからだ。

ところでこの句で「節分の鬼に抱かれて喜べり」と、「子」を省略してしまったらどうであろうか。

更に「節分の鬼に抱かれてをりにけり」と、「喜べり」さえも省略してしまったらどうであろうか。あなたならどう思いますか。

旬菜料理(熱海・伊豆山・壺中庵)

 

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1154   この曲はモーツァルトか春隣   青史

2014年02月02日 | 

  オーストリアの音楽家モーツァルト(1756~ 1791年)を知らない人は、たぶんいないだろう。ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠の一人である。彼の作曲した曲は、5才から35才で亡くなるまでにおよそ900曲もあるというから、モーツァルト研究家だって、演奏された全曲を知ってはいまい。

 さてこの句、例えばラジオから、全く知らないクラシック音楽が流れてきたとき、「あっ、これはモーツァルトの曲ではないか」と思ったのだ。

  専門家ではないから具体的に説明できないが、モーツァルトの曲にはそう思わせる共通点がある。それは、絵画などにもよくあることで、作家の素材や手法が同じだからだ。音楽より絵の方が共通点が多く分かりやすいかもしれない。

ついでに、モーツァルトの「春」の曲を調べてみたら、歌曲「春のはじめに」「春へのあこがれ」、そして弦楽四重奏曲「春」がありました。

旬菜料理(熱海・伊豆山・壺中庵)

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1153   暖房車引き千切りたきそのピアス   蓮

2014年02月01日 | 

 私には信じられないことだが、耳たぶに穴を開けて飾るピアス。装飾としては、首飾りや指輪、ブレスレットなどより官能的、魅力的である。何故だろうか。

ピアスには、キャッチタイプピアス、アメリカンピアス、ドロップ式ピアス、フープピアス、中折れ式ピアス・・・などがあるそうです。

ドロップ式は、クエスチョンマークのような形の金具の先に色々な飾りをぶら下げるピアスで、別名ジプシーピアスとも言われる。

 飾りは、宝石や貝、リボン、木などあらゆる素材で作られていてバリエーションが多く、音がなくても耳元でプラプラする感触が可愛いのだとか。

 恐ろしいことだが、この句の作者は、そのピアスにぶら下がった飾りを、引き千切りたい衝動に駆られているようなのだ。ピアスを付ける世の女性諸君、男性諸君、こういう人もいるということを配慮して、ピアスをお選び下さい。

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