♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

演歌百撰に竹川美子

2005年10月12日 | 演歌・歌謡曲
「演歌百撰」に竹川美子が出演して、『室津のあなた』を唄った。『江釣子のおんな』では出演していた記憶がないので、おそらく初出演ではないかと思う。テレビで『室津のあなた』の歌唱を聴くのはこれが初めてだ。
衣装はジャケット写真と同じもの。歌は1番と、ハーフの3番だけと短いものだったが、歌の前にインタビューがあった。『室津のあなた』のことを簡潔に説明していた。ひところに比べると、随分トークもすらすらと落ち着いている。この番組ではマンスリーゲスト以外でトークがあるのはめずらしい。
彼女は日本舞踊の修業をしているだけあって、振りがなかなか優雅で、可憐な雰囲気を出している。
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みちのく祭り唄

2005年10月11日 | 演歌・歌謡曲
引き続き、竹川美子の新曲について、今回は『室津のあなた』のカップリング曲『みちのく祭り唄』を取り上げたい。
竹川美子は広島出身であるが、『江釣子のおんな』のヒットにより、すっかり北国のイメージが定着したようだ。そんなわけでこの『みちのく祭り唄』も、東北の祭りの主役としての威勢のいい女性をテーマにしている。
掛け声も「ワッショイワッショイ」とまことに勇壮なのだが、威勢のよさだけではないのが竹川美子の持ち味で、途中には一転して民謡調のパートがあり、ゆったりした節回しを味わえる。
「どいたそこのけお祭りだ」と男勝りの勇ましい歌であるが、彼女の歌唱はうなりを入れず、あくまでも正攻法なのがいい。全体に勇壮でありながらも気品のある祭り唄になっている。『室津のあなた』は、切ないながらも意志の強さを現しており、まことに絶妙のカップリングである。
『江釣子のおんな』に対する『日本列島華舞台』と同様に、歌手・竹川美子の幅広い表現力を存分に生かした組み合わせと言えるだろう。
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「室津のあなた」での感情表現

2005年10月10日 | 演歌・歌謡曲
竹川美子の繊細な歌唱力は、『江釣子のおんな』で十分に立証されているのだが、今度の新曲『室津のあなた』でもそれはもちろん遺憾なく発揮されている。
『江釣子のおんな』での「待つ女」から「遠く想いを馳せる女」へと、感情的にはニュアンスの違いがある。でも繊細な感情表現はさすがで、他の歌手の追随を許さないと言っても過言ではない。

1番の歌詞を順にたどってみれば、「瀬戸の入り江を 陽が染める頃」のところは、美しい港の情景が浮かぶようにすっきりと歌い上げ、「あなたは小舟で 港へ帰るのね」は、優しく情景をなつかしむような感じである。そして「風よ運んでよ 片恋千里」では、風に願いを託す切なさがぐっと出てきて、次の「はやく はやく・・・ はやく行きたい あなたの側に」で感情がほとばしり出る。ここでは二つ目の「はやく・・・」の部分の表現が、竹川美子の真骨頂だと思う。ここにこの曲の切なさの感情が集約されているかの感がある。そしてもう一つの積極的な感情が、「あなたの側に」から「海峡ひと飛び」のきりっとした力強さで表現されていて、「わたし逢いにゆく」は自分に言い聞かせている感じ。ラストの「室津のあなた」は、ていねいに呼びかけるように歌っている。
低音はしっとりと、高音はまさに鈴の音のように心地よく響く。天性の美声と歌唱力である。
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新曲の試聴

2005年10月09日 | 演歌・歌謡曲
今月から11月にかけて発売される演歌・歌謡曲系の新曲をいくつか試聴してみた。そのうち気に入ったものを3曲。

坂本冬美『ふたりの大漁節』
威勢のいい歌で、冬美のうなり節がよく生かされている。もともと冬美はデビュー当時から力強い男歌が持ち味だったし、こういう曲を聴くと、やはりうまいなと思う。

大城バネサ『絆船』
彼女の場合もこういう力強い曲はぴったりと来る。浜圭介氏の作曲で、『石狩挽歌』を思わせるようなスケール感がある。デビュー曲の『鴎も飛ばない海だよ』にも似たところのある、北の海洋を舞台にした曲。

小沢亜貴子『虹のむこうに鐘が鳴る』
大変さわやかな曲で、聴いていて心がいやされるような、またうきうきとしてくるような躍動感もある。
彼女の優しい声が効果的で、記憶の中のなつかしい風景がよみがえるような感じだ。
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三代目コロムビア・ローズ

2005年10月08日 | 演歌・歌謡曲
このブログの右側に「私が期待する歌手」というコーナーを設けているが、今回その5人目の歌手として三代目コロムビア・ローズを追加した。もともとこのスペースは竹川美子の紹介記事を常設にしたかったために設けたのだが、スペースに余裕もあるので、他の歌手も取り上げることにし、後に森山愛子、あさみちゆき、大城バネサを追加した。他にも若手歌手で応援する歌手は何人もいたのだが、比較的デビューが新しくて、まだまだ知名度の低い歌手を一人でも多くの方に知ってもらいたいとの気持ちで選んでいる。

そんなわけで、今回の三代目コロムビア・ローズである。やはり生歌の効果は大きい。10月5日の関西歌謡大賞スターパレードで、初めて彼女を生で聴いてファンになった。大きなステージで実力を発揮するタイプかもしれない。
コロムビア・ローズといえば初代、二代目とも私が子供時代の歌手であり、なつかしい名前だ。初代は『東京のバスガール』、二代目は『智恵子抄』の代表曲があり、そのいずれも三代目がカップリング曲としてカバーしている。昭和歌謡史に輝く由緒ある芸名を、しっかりと受け継ぐ活躍をしてもらいたいものだ。
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