川ちゃん農園だより 樹齢700年といわれる黄大銀杏と坂東十番札所岩殿観音本堂

農家の遊休土地をお借りしてはじめたものです。カメラも趣味ですので四季の移り変わりを記録して行きたいと思います。
  

川ちゃん農園だより 年の瀬に思う(江戸享保時代の年の暮れ)

2008-12-13 06:43:56 | Weblog

ここに300年前の古文書がある。これはわが田舎の先代が残してくれた小さな柳行李の中にあった。主には江戸寛政・文化・文政の頃(西暦1800年前後)の先代が取引をした農地の古文書ですが、その中に混じって享保2年、西暦では1717年、今から300年前のものがある。これが当家に残る最古の古文書、「志ち物入置申畑手形之事」である。上畑三畝拾歩、中畑弐畝五歩、堀田共、弐口合せ五畝十五歩の畑地を当酉極月(歳末)に当り、諸払方不罷成候ニ付(もろもろのしはらいまかりならずにつき)、右之畑弐口ニ而金子七両借用したい旨の証文です。年季(期間)は酉(1717年)より未(1727年)極月迄の10年に相定置候とある。なお、3割の利足(利息)のうち1割は作徳(地主に払う小作米、手数料)、2割を利足とすることが五人組連判の上約定されている。私の先代が活躍した文化・文政の時代の地名は現在でもあるのですが、これより遡ること100年近く前のこの文書に載っている地名は近隣には見当たらない。でも家にあったのですから何か関係があるに違いない。ことしは100年に一度の経済不況とのこと、この際にわが祖、大先人を想いおこしてみた。周辺の丘陵の木々の葉はほとんど落ちていた。<岩殿山荘主人>


<志ち物入置申畑手形之事>



<つづき>



<熟柿 11/17>



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