きょうも日中の気温は二桁に届かないという、風が冷たい1日になりそうである。庭には牡丹(ぼたん)の大きな冬芽が、蝶が羽化するときに小さくたたまれていた翅(はね)が伸びるような様である。鮮やかな赤い色はまるで炎のような感じさえする。きょうは下町を焼き尽くした東京大空襲から66年経つ、忌まわしい記念日である。わたしの父は戦争には行かなかったが、巣鴨に嫁いでいる妹の所帯荷物を荷車で引き取りに行ったことを今でも思い出す。その晩は東京の空が真っ赤だったこととも、当時国民小学校入学間近のことであった。<岩殿山荘主人>
<牡丹の芽 10:37>
<10:35>
<サンシュの芽 10:38 >